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虹色の魚(とと) 千両と値が決まり

こんばんは。 ペルダ・コンサルティングの古橋です。

ゴールデンウィークが始まりました。 旅行、行楽、スポーツ、レジャー。 爽やかな陽気に恵まれて、何をするにも良い季節です。

そんな中僕は、「ベランダでメダカの観察をする」というレジャーに没頭しています。 連休初日から。

我が家ではいま、オカヤドカリ4匹、金魚8匹、メダカ数十匹、ミナミヌマエビ数百匹、を飼っています。 女房がいたこともありますが、放し飼いにしてたら帰ってこなくなりました。 メダカは、黒メダカ、緋メダカ、白メダカの三種類がいます。 一番見栄えがする白メダカがあと4匹まで減ってしまったので、今年は繁殖に取り組んでいます。 取り組んでいる、と言ってもバケツにメダカと「ウィローモス」という水ゴケを放り込んで、毎朝ウィローモスについた卵を取り出すだけです。 残った白メダカの内訳が「メス3匹、オス1匹」という割合だったため、面白いように取れます。 5月の半ばころには新しい命が生まれてくることでしょう。

金魚やオカヤドカリも見ていて楽しいのですが、一番観察に没頭できるのはメダカとエビですね。

彼らは、容量40リットルくらいの水鉢に棲んでいます。ここが彼らの楽園です。 中央にはミズトクサが細くスッと伸びて、涼しげな風情をたたえています。 鉢のいたるところでウィローモスが繁茂しています。繊細な緑の枝葉を茂らせる様子は、まるで森林のようです。 その森の間を縫うようにして泳ぎ回るメダカたち。モスの新芽や藻を鋏でせわしなくついばむヌマエビたち。

鉢の上からじっと彼らの世界を見つめていると、異世界が織りなす精密さと秩序に、僕は魅入られてしまうのです。 陽気がいいと、2時間くらいは楽しめます。 ・・・とことん金のかからない男ですね。

この素晴らしい世界を人に紹介しても、2~3分眺めたら「もうここに見るべきものは何もない」とばかりに興味を失われるのが不思議でなりません。 面白いのに。

ところで、僕が観察して楽しんでいるのはごくありふれた種類のメダカです。 元々は先生からいただいた白メダカ十数匹から始まっており、お店で買ってきたものではありません。 黒メダカや緋メダカは、買ってきた水草についていた卵が孵ったのを殖やしたもので、ぶっちゃけタダです。

ただ、世の中に多く出回るメダカの新品種には、驚くべき値段が付けられていることがあります。 ネットでメダカの通販をしているサイトを冷やかしていると、なんと「オスメスペアで10万円」の値が付けられたメダカを見つけました。

金魚で言うところのキャリコ柄で、ラメのような光沢が入って全身がきらきらしています。 これのペアが10万円。1匹5万円です。 買う人いるのかしら、と思って見ると、なんと既に売約済み。 他にも3万~5万円で売買されているメダカのほとんどが、売り切れていました。

うーむ。 世の中にはお大尽様がえーかんいるだだねえ。 売主と買主が自由な意思で売買契約を結んでいるのだから、別に他人がとやかく言うことは無いのですが。

でも、こんな高価な「おメダカ様」をお迎えしてしまうと、呑気に屋外で飼育して楽しむということは出来なさそうで、僕にはちょっと合わないなあと思うのです。 別に買えないからひがんでいるのではないですよ。

試しに、このおメダカ様がどれくらい高価であるか、ちょっと計算してみましょう。 1匹5万円ということは、メダカの体重(約0.7グラム)から計算すると「100グラム当たり714万円」ということになります。 キロ当たりだとなんと「7142万円」。 ちなみに2013年に史上最高値で競り落とされた大間のクロマグロが1億5540万円で、「キロ当たり70万円」でした。 ということはこのメダカはそのときのクロマグロのなんと100倍も高価、ということになります。 どうです。目が回るでしょう?

なんか落語の「千両みかん」みたいな話ですね。

ついでに僕の値段を計算してみます。 体重58kg、交通事故で死亡した場合の保険金が1500万円ということを基にして計算してみると、「キロ当たり25万8000円」という結果が出ました。

このメダカ1匹で、僕が276人買える計算になります。

人として、マグロはまだ許せるとしてメダカより下の身分に甘んじたくはないので、僕はあまり高価なメダカには手を出さないのです。

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