あなたに出逢えた奇跡、よりは高確率かもしれませんが
こんばんは。 ペルダ・コンサルティングの古橋です。
先日のお昼の休憩中のこと。 NHKで「ドリームジャンボ宝くじ」の抽選会の模様が放送されていました。
ドリームジャンボ宝くじ。 1等の当選金額は前後賞合わせて7億円。 まさに「庶民の夢」と言えるでしょう。
でも、僕は宝くじを買いません。 絶対に当たらないからです。
何故そう言い切れるのか。
理由は二つあります。
「くじ運がまったくないから」というのがまず一つ。 宝くじは言うに及ばず、お年玉付き年賀状や商店街の福引き等々、およそ懸賞とか抽選と名のつくものに当たった試しがないのです。 ガリガリ君を買って当たりが出る確率が25分の1だそうです。 だから1ヶ月毎日食べ続ければ1本くらいは当たる計算になりますが、それでも当たらない。 チョコボールの金のエンゼルなど、お目にかかったことすらありません。 多分運命の女神さまから見捨てられているのでしょう。僕は。僕という人間は。
もうひとつの理由は、もう単純に「当たる確率が恐ろしく低いから」です。 ジャンボ宝くじで1等が当たる確率、というのはくじ運云々で対処できるような生易しいものではありません。 その確率、実に「1000万分の1」。 この数字が如何に無理な数字であるかについて、色んな例えがあります。
・5キロ入り米袋20袋の中から一粒だけ当たりを探し出す確率。 ・満員御礼の東京ドームを200個並べて、その中から一人だけ選ばれる確率。
・25分の1で当たるガリガリ君を5本連続で当てる確率。
・ジョーカー無しのカードで、配られた状態だけでロイヤルストレートフラッシュが来る確率
などなど。
どうですか。 無理ですよね。
ただ、この例はあくまで「1枚だけ買った場合」の確率です。 たくさん枚数を買えば、当然当たる確率は上がります。 100枚買えば当たる確率は100倍です。
でも実は、当たる確率が100倍になろうが1000倍になろうが、実際に当たる確率は1枚だけ買った場合と大差ないのです。
例えば今、僕の手元に「11組 111111番」というくじがあったとします。 とても当たりそうにない番号です。 普通の人ならきっと、こんな番号のくじを買ってしまったことを後悔するでしょう。 でも実は、この「11組 111111番」と「53組 498571組」が1等に当たる確率は、まったく同じです。 当選番号は、事前に決められた任意の番号ではなく、ルーレットに弓矢を当てる方式で決められるからです。 全てのくじは、当選確率において平等です。 それはつまり、1等が当たる確率とは「11組 111111番」が当たる確率と同じである、ということです。
と、いうことはですよ。
たとえ100枚買ったとしても、そこから1等を引き当てる確率というのは、手元にあるくじが「11組111111番~11組111211番の連番」で、その中から当たる、という確率なのです。
これは無理だ。
当たる確率がゼロではないとは言い条、心の底で「当たるわけがない」と思うものにお金と時間をかけるのがバカらしいので、僕は宝くじを買わないのです。
それでも、「庶民に残されたわずかな夢」と、宝くじを買い求める人はなくならないでしょう。 ただ、その夢がいわゆる「お金持ちになること」だとしたら、
「お金持ちのほとんどは、たぶん、宝くじを買わずにお金持ちになった」
という当たり前の事実に気付かなければなりません。
年末ジャンボ宝くじ。 駅前の宝くじ売り場、寒風吹きすさぶ中で長蛇の列をなす人々。 その群れの中に、大変失礼ながら、「お金持ち」はきっといないと思うのです。
むしろ宝くじと言うシステムを考え出した人こそが、本当のお金持ちになっているのではないでしょうか。世の中の仕組みとして。
僕はそう思うのです。
・・・でも。
それでも当たる人が実際いるんだから不思議なんだよなあ。 日本のどこかにいる自分以外の誰かに思いをめぐらし、晩酌のおつまみのよっちゃんイカのくじが今日もはずれたことに舌打ちしながら、この記事を終わりにします。