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藪の中

こんばんは。 ペルダ・コンサルティングの古橋です。

今日、7月24日は、芥川龍之介が大量の睡眠薬を飲んで自ら命を絶った日だそうです。 ちょうど90年前の今日のことです。 35歳の若さでした。

折しもこの日、国会で加計学園の獣医学部新設をめぐる疑惑が取り上げられています。 関係者の間で主張が食い違う様は、まさしく「藪の中」という感じですね。 もっともこちらの騒ぎは、ブンガク的な香りとは程遠いのですが。

ところで、「藪の中」という言葉は「関係者の言うことが食い違うなどして真相が分からないこと」を意味しますが、もともとの由来はこの小説のタイトルから来ています。

・・・というようなことは、今日か明日、どこかの新聞のコラムで書かれていそうで恥ずかしいので、やめにします。

国会の騒ぎ程こじれることは少ないにしても、「言った言わない」「やったやらない」で意見が食い違い、険悪な空気が流れることがままあります。

先日、助成金の書類を提出した後、労働局から一本の電話がありました。 提出された書類(出勤簿)が1ヶ月分抜け落ちているので再提出せよ、とのお達しです。 でも、お客さんからお預かりした書類を連続コピーしてそのまま封筒に入れて提出しているのですから、1ヶ月分だけ器用に抜け落ちる、ということは物理的に考えづらい。 もう一度探してもらえませんか、とお願いすると 「こちらで見落とすということはあり得ません!」 という強い口調での反論。 まあ、コピーをもう一度提出すればいいし、こんなとこでケンカしても仕方ない。

そう思っていったん引き下がりました。

しばらくして、もう一度電話がありました。 「申し訳ありません。ありました・・・」

やっぱりあるじゃない。 自分の行動にあんまり自信を持ちすぎるものではないな、と僕はそのとき思いました。

私生活でも、例えばお風呂上りに楽しみにしていたアイスを誰が食べたのか、というような些細なことでも争いの種になるものです。

何年か前のことです。

・・・二人で暮らしているんだから、俺が食べたんじゃなければ君しかいないだろう。 にもかかわらず食べたのは自分ではないと君は言う。 このような理不尽がまかり通るものか。 いいかい。僕は取って置きのアイスを食べられたことに怒っているのではない。 君が嘘をつくことが悲しく、怒っているのだ。 ・・・。

後に、僕が酔っぱらったときに食べてしまったのを勘違いして忘れていたという真実が明らかになりました。

こんなバカげたことでも離婚のきっかけくらいにはなるため、僕は自分の考えを断定的に述べることは極力避けるようにしています。

失敗から学ぶ、人生の知恵です。

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