夏の贈り物
こんばんは。
ペルダ・コンサルティングの古橋です。
お盆休みが明けて、8月ももう10日足らず。
朝晩に吹く涼しい風に、秋の訪れを感じるようになりました。
お盆前は猛烈な暑さが話題になりましたが、連休中はうって変わって日照不足が話題になるなど、いまいちパッとしない夏でした。 やっぱり夏は、多少暑くても猛烈な日差しがないと寂しいものです。
夏は過剰なくらい暑いほうがいい。 そんな風に考えていた時期が僕にもありました。
・・・今週に入ってからの無慈悲な猛暑。 明日、8月23日の静岡の予想最高気温は36℃だそうです。 ごめんなさい。やっぱそんな暑くなくていいです(泣)。
そんな酷暑の最中でも、いいことがありました。 今年の春から育てていたスイレン(姫睡蓮)が花を咲かせてくれたのです。
今年の春、ネット通販で買った株です。
届いたのは、小指の先ほどの小さな株でした。 そこから糸くずみたいな小さな葉が頼りなげに2,3本生えています。
僕は、これはダメだな、と思いました。 何年か前に買って結局花を付けることがなかった株でも、もう少し立派なものだったからです。 それほど貧弱な見た目でした。
僕はがっかりして、それでも植木鉢に株を植え付けて、ほとんど期待もせずメダカの住処に置きました。 すると意外に旺盛な成長を見せ、小さな葉がみすぼらしく生えているだけだったのが、青々とした葉をいくつも茂らせるようになりました。
それでも僕はあまり興味を持ちませんでした。 スイレンの花を咲かせるためには、何よりも直射日光を当てることが必要です。 我が家のベランダは南向きで日当たりは良いとはいえ、この夏の時期、お天道様はちょうど真上にあります。 ベランダのぎりぎり際に置いても、直射日光はいいとこ午前中くらいしか当たりません。
おかげさまで部屋の中は涼しいのですが、植物にとっては決していい環境ではない。
だから、花を咲かせるのは難しいだろう。 そう思って、あんまり期待も興味も湧かなかったのです。
同じ春に大量に孵化したメダカの育成の方がよほど楽しかった、という理由もあります。
それでもせめて、気休め程度にお日様の恵みを与えようと、生え過ぎた葉を適当に間引いて株元に陽が当たるようにはしました。 月に一度固形肥料を埋め込む、という定例行事も、一応行っていました。
そして数ヶ月。 メダカの成長がひと段落して、お盆休みに入ろうかという頃です。 小さなつぼみが、いくつも目を出しているのを見つけました。
僕は心の中で、ガッツポーズをしました。 本当は実際にガッツポーズをして喜びを表したかったのですが、誰も見ていないので止めました。
そしてさらに約1週間。 このように可憐な花を咲かせてくれたのです。
つぼみはまだ6個残っています。 この夏が行ってしまう頃までは、楽しませてくれることでしょう。
全く期待していなかったくせに、大事に育てていて良かったなあ、と図々しく思うのでした。
ところでスイレンは昼間しか咲きません。 大きく成長したつぼみは、午前中に開花し、夕方には閉じてしまうのです。 それを2,3日繰り返し、やがて萎れていきます。
当然ですが僕は日中仕事をしています。大人なので。 にもかかわらず何故このような写真が撮れるかというと、昼休みに猛ダッシュで家に帰り、写真だけ撮ってすぐ職場に取って返す、ということを繰り返しているからです。
花の成長を見守っている、というよりは「振り回されている」と言ったほうが正しいのかもしれません。