最低賃金、確認した?
こんばんは。 ペルダ・コンサルティングの古橋です。
今日から11月。 朝の冷え込みが厳しくなってきました。 暖かいお布団の引力と戦う日々が始まります。
ちょっと前のトピックになってしまいますが、10月4日から静岡県の最低賃金が改定されました。 平成29年の最低賃金は「832円」。 昨年の「807円」から25円のアップです。 これは最低賃金法という法律で決まったことですから、企業の業績云々に関係なく従わなければなりません。
顧問先の事業主様からはため息も聞こえてきます。 求人を出そうにも、この最低賃金程度の時給ではなかなか人が集まらないのだそうです。 静岡県の今年9月の有効求人倍率は「1.56倍」。 全国平均を7カ月連続で上回っています。
政府は「有効求人倍率の向上」をアベノミクスの成果として喧伝していますが、裏を返せばこの国の労働力人口が減少し続けているということでもあります。 「人手不足」がいよいよ深刻さを増していることを実感せずにいられません。
ところで、最低賃金が改定されるたびに、厚生労働省では啓発のためのポスターが作られています。 当事務所にも毎年掲示されています。
ポスターに起用されるキャラクターは毎年変わります。
一昨年はアニメ「おそ松さん」。 イヤミが”シェー“のポーズを決めている図案でした。 まさかアニメ本編で六つ子の方に人気が集中するとは制作者も予想しなかったことでしょう。
去年は川平慈英さんでした。 ポスターに添えられたキャッチコピーは「最低賃金、しっかりチェックゥーッ!!」。 考える人も毎年大変だな、と思いました。
そして今年はこの方。
「最低賃金、確認した?」 遠藤憲一さんです。
圧倒的な眼力。どストレートなコピー。
有無を言わせぬ迫力があります。
この顔で「確認した?」と迫られたらとにかく「Yes」か「No」かいずれかの反応をせざるを得ず、「No」と答えた場合海に沈む可能性も有り得ることを考えると、時給を上げるのも止む無しとの判断に至らざるを得ません。 厚労省はそのような効果を狙ったのでしょう。たぶん。
それは別にいいのですが、このポスター、僕の座る席の眼前に貼られており、毎日この強面と目が合います。 正直ちょっと怖い。 例えば小一時間パソコンと睨めっこしていて、ふっと息抜きにモニターから目を逸らした視線のその先にエンケンさんが睨んでいるのです。 気が休まりません。 仕事さぼってないか、常に見張られているようなものです。 いや別にさぼってはいませんけども。
これから一年間、否が応でも緊張感を持ってお仕事ができそうです。 やるなあ、厚労省。やるよ。