2023年の漢字は「税」でした…今年の漢字に、期末効果が働いていないでしょうか?
こんな方に読んでほしい!
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数30名以下
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎人事評価に携わっている
◎ご年齢が30-50代の代表者様
こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。 去る12/12、京都清水寺にて毎年恒例の「今年の漢字」一字が発表・描かれました。
防衛増税や所得税減税等が意識されたのか、投票によって集まった一位の漢字は、2023年は”税”ということになりました。
理由を聞くと確かにと思う一方で、「そんなに耳にした・目にした?」とか「もっと明るい印象の漢字が良かった」といった感想もあったようです。
1年を代表する~、というような企画のとき、どうしても1月2月のことは印象が薄く、10月11月のことは印象に残るため、下半期に気持ちが引っ張られるということはないでしょうか?
人事労務の場面では、評価エラーの1つとして「期末効果」という言葉で表現されます。
今回は、「今年の漢字」について、『評価期の終盤の出来事によって、評価が左右される』期末効果があるのかないのか、探ってみたいと思います。
2023年:税 募集開始から終了期間:11/1~12/7 漢字にまつわる出来事があった日:『増税メガネ』8月下旬。『所得税減税』10月末に議論
2022年:戦 募集開始から終了期間:11/1~12/5 漢字にまつわる出来事があった日:『ロシアのウクライナ侵攻』2月。『オリンピック』2月。『サッカーワールドカップ』12月。
2021年:金 募集開始から終了期間:11/1~12/6 漢字にまつわる出来事があった日:『オリンピックでの金メダル』7、8月。『新500円硬貨』11月1日。
2020年:密 募集開始から終了期間:11/1~12/6 漢字にまつわる出来事があった日:『新型コロナ・3密回避』3月。
2019年:令 募集開始から終了期間:11/1~12/5 漢字にまつわる出来事があった日:『新元号令和』5月。
2018年:災 募集開始から終了期間:11/1~12/5 漢字にまつわる出来事があった日:『大阪府北部地震』6月。『西日本豪雨』6月~7月。『北海道胆振東部地震』9月。
ひとまず、過去5年分を見てみました。 投票期間のスタートは11/1で固定である一方で、2023年は珍しく7日までの投票期間となっています。
結論としては、「意外と1年通して起こった出来事で選ばれている」という印象でした。 自然災害や感染症、今回は取り上げませんでしたが2014年の消費税増税等、国民生活に直結する一大事のときには、そのインパクトが強いゆえに何月の出来事であろうとも選ばれるのかな、と感じます。
逆に、国民に勇気を与えるような出来事(大谷選手関連は特に)は、しばらく注目され続けることから、期末効果が働いていなさそうです。
出来事があった日だけでなく、例えば検索ワードの上昇時期等も見ながら判別するのが正しいのかもしれませんが、上記のような募集期間中に、皆様1年を”振り返って”、直近月のイベント以外のことも思い出しているのだなと思います。
ご覧いただいている皆様にとっての今年の漢字は何ですか?
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