WBC日本優勝までの過程で見るチームビルディング。雰囲気づくりための最高の教科書。
こんな方に読んでほしい!
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数30名以下
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎野球が好き
◎ご年齢が30-50代の代表者様
こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。
野球の世界一を決める大会、ワールドベースボールクラシック(WBC)が、先日日本の優勝で幕を閉じました。
MVPは大谷選手。投打の二刀流が、そのどちらも超ハイレベルであったことで文句のつけようのない受賞だったなと私も感じました。
とは言え、1人がどれだけ優れていても、野球はチームスポーツ。今回は日本代表の軌跡を、チームビルディングの観点で見ていけたらと思います。
①ダルビッシュ有選手が、宮崎合宿初日から来日・参加
ここまでのWBC、メジャーリーガーの選手たちは、契約やチーム事情から参加できなかったり、参加できても途中からというケースが多くありました。
そんな中で、もうベテランの域に入っているダルビッシュ選手は、日本代表の宮崎合宿に初日から参加しました。
かつてWBCで優勝投手になり、メジャーリーグでも一線級のプレイヤーとなったダルビッシュ選手が初めからいてくれることの心強さは相当のものだったと思います。
②若手主体のメンバー選出と、栗山監督のフォロー
代表メンバー30人は、東京オリンピックのメンバーと大きく顔ぶれが変わりました。
私は、「実績」「経験」よりも、「未来」「可能性」を重視した選出のように感じました。競技は違いますが、サッカーで流行った「伸びしろ」と言っても良いでしょう。
若手を登用してトライさせてみること、そして若手同士で切磋琢磨して、この期間でさらなる成長を促すこと。(ピア効果、当ブログもご覧ください)
オフショットも追っていましたが、本当にのびのびとプレーしていたように感じられました。
一方で、若手主体の中に、先ほどのダルビッシュ選手の参加・投手では次点で年上のDeNA今永選手が混ざることで、いわゆる塾が開講されたのも印象的です。
「聞きやすい雰囲気」づくりを徹底していたのは、心理的安全性の視点でも素晴らしいことと思います。
これまで代表常連で、今回代表に選ばれなかった、たとえば楽天田中将大選手に対しても、栗山監督が自ら連絡をしていたそうです。こういう心配りができるのが、栗山監督のリーダーシップですね。
③「宇田川会」
これだけのメンツがそろっているとなると、気後れするのもわかります。報道で、宇田川選手が気疲れするという発言があった後で、またしてもダルビッシュ選手が「宇田川さんを囲む会」を開催、若手のフォローに回りました。
合宿という短い時間でありながらも、誰かの異変に気付くこと、ベテランがそれに対してすぐフォローを入れる姿に、人を思いやるというチームビルディングの本質を見ました。
④言葉の力
名言がたくさん生まれた今大会。発する言葉が雰囲気や、チームの姿勢を作るということの改めて実感しました。
ネガティブな発信はせず、ポジティブな・奮い立たせる発信が印象的ですね。
牧選手「こんな最高のメンバーでやるの、あと4試合しかないです。」
確かにその通り。今を楽しもうと思わせてくれる一言です。
ヌートバー選手「ガンバリマス。サア~、サア、イコウ!」
史上初の外国人選手の日本代表参加となったカージナルス・ヌートバー選手。異国の地で、知らない人も多い環境でありながらも、持ち前のハッスルでチームを盛り立てます。「俺たちもやろう!」と思わせてくれますね。
大谷選手「憧れるのをやめましょう」
日本代表として久しぶりの決勝戦、しかも相手は野球の本場アメリカ。ともすると、委縮してしまいそうな対戦相手ですが、今大会を引っ張ってきた大谷選手は、「このメンバーなら大丈夫」と信じ、この言葉を試合前に伝えました。
できると思わなければ、できることもできない。メジャーで活躍する方の信念を感じる言葉でした。
優勝までの道のりを見ていくと、栗山監督の”周りをよく見る、信じぬく”リーダーシップ、そして各チームで主力として頑張る選手たちの”あきらめない、前を向く”リーダーシップが色濃く出ていたのではないかと思います。
ご覧いただいている皆様のチームで、もし閉塞感を感じていらっしゃることがあったら、”話しやすさの確保”、”挑戦、新奇歓迎”といった、侍ジャパンの要素を取り入れてみるのはいかがでしょうか?
改めて、世界一おめでとうございます!⚾
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