「それはおかしいと、私は思います」といつでも言っていい環境だったなら。園児虐待に思うこと。
こんな方に読んでほしい!
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数30名以下
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎ミス・問題があっても、隠されない会社にしたい
◎ご年齢が30-50代の代表者様
こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。
2022年の静岡県の保育事情では、悲しいニュースが続きました。
12月に入って報じられたニュースでは、裾野市の保育園で、保育士さんが子供たちに虐待をしていたのではないかとされています。
直近では、園長の方が、虐待の事実を告発しようとした保育士さんに、告発しないでほしいと頼んだとも言われています。
今回の事件は、心理的安全性が低いために起こった印象を持っています。
結果的に告発には至ったようですが、告発した時点ですでに大事となっています。ここにおいて、心理的安全性が高ければ、対人リスクを取ってでも、間違いは間違い・やってはいけないことはやってはいけないと、もっと早い段階で言うことができたのではないでしょうか?
声を上げることで不利益になる、という状態であったのであれば、問題ですね。
そして、トップからのメッセージとして、「心理的安全性を高めていく」という発信があったなら、火種が小さいときに、問題を解決できていたでしょう。
保育士として良い行動には最大の賛辞を。
悪い行動に対しては、「私は、それは良くないと思う」とIメッセージで修正を。
なあなあの、ぬるま湯組織にしないためにも、トップの意思表示は重要なわけです。
こうした大問題になる前に、できることはなかったのでしょうか?
どうしても、日々の業務に追われて、個人個人の考え方を聞く機会は少ないと思います。ことにエッセンシャルワーカーで、常に目を配る必要がある保育の業種はなおさら時間がとりにくいとも考えられます。
それぞれの考え方を、会社⇔保育士、保育士⇔保育士の間で知り合える時間を確保すること。これを決まった時間確保することです。
「緊急じゃないけど、重要である」の位置にあると認識しましょう。
また、子供たちのために、保護者の皆さんのために、どういう園でありたいかという方針の確立と、保育士の方の思いのくみ取り、これらを共鳴させるプロジェクトがあっても良いでしょう。
「当園では、どういうことを目指しているから、こういうことをしてもらいたい」と打ち出せていて、それに腹落ちしている状況が作れれば、意味を持って仕事に臨んでくれます。
ミス・問題の発生と、その隠ぺいの裏には、「言えない・言ったら排除される」という対人不安が存在しています。
皆さんは、どのくらい従業員さんのことを知れていますか?行動の承認と指摘は公平に行えていますか?
対人リスクを減らし、心理的安全性を高めるコミュニケーションを図りましょう。
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