「週休二日、しかもフレックス。相手はどこにでもいるんだから」の令和6年の実際
こんな方に読んでほしい!
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数30名以下
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎年間休日数の他社比較をしたい
◎ご年齢が30-50代の代表者様
こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。
ウィンタースポーツの季節になりましたね。今年は私も数十年ぶりにスキーに行こうと思います。
スキー場で聴く歌と言えば、広瀬香美さんでしょうか?
代表曲の1つ「ロマンスの神様」の歌詞に、週休二日 しかもフレックス 相手はどこにでも いるんだからというフレーズがあります。リリース年が1993年ということで、当時としては新鮮ということなのでしょう。(筆者はこの年に生まれました)
今回は、12/25に厚生労働省から公開されました就労条件総合調査を見てみて、「週休二日 しかもフレックス」という相手はどこにでもいるのかを調べてみようと思います。
①「何らかの週休2日制」を採用している企業割合は 90.9%
1カ月のうち最低1週は2日休みがあるような形の週休2日は、90%近く導入があるようです。 一方で、完全週休2日制は56.7%ということになりました。 調査の対象は以下の図の通りです。いわゆる小規模企業の占める割合が70%近いということから、一般的な認識と言ってよいのかもしれません。
なお、前年の数値は、それぞれ85.4%・53.3%であることから、令和6年調査では増加していることが分かります。
②「フレックスタイム制」の導入割合は7.2%
フレックスタイム制は、全企業のうち7.2%が導入しているようです。 以下の図を見ると、大企業ではやはり導入が進んでいる印象です。 前年の数値は、6.8%であることから微増でした。
③「フレックスタイム制」が適用される労働者割合は11.5%
変形労働制があって、そのうちフレックスタイムが適用される人の割合は11.5%でした。 変形労働時間制の中では1か月単位の変形労働時間制が多くを占めています。他方、小規模企業では1年単位の変形労働時間制が多く適用されています。 もちろん、「変形労働時間制ではない」人が企業の中で半分ということですので、そちらの方がシェアとしては大きいです。
④まとめ
「週休二日 しかもフレックス」という相手は、どこにでもいるかと言われると微妙なところかと思います。 それでも①で見たように、何らかの週休2日制を設定する企業は年々増えていることから、休日数を見ている求職者のニーズに応えようとしているのではないかと推測されます。 多様な働き方を想定して、労働者主体のキャリアを構築していくことが大切ではないでしょうか。
近い将来、「週休3日・しかも勤務間インターバル」という時代が来るのかもしれません。
(※ここまでの画像について、厚生労働省 就労条件総合調査結果の概要より引用:https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/24/dl/gaiyou01.pdf)
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