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”どこ”から手を付ければ組織は良くなる?組織循環モデルを知ろう

こんな方に読んでほしい!

◎静岡市近郊で営業中

◎従業員数30名以下

◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい

◎組織風土を改善しようとして、うまくいかなかった

◎ご年齢が30-50代の代表者様


こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。

皆さんは、売上を伸ばすために、どこから手を付ければいいと思いますか?

ノルマを課して、それに対して達成・未達を測るようにしますか?

やることをガチガチに固めて、できるように持っていきますか?


結果にダイレクトにつながる”数字”を課すことは、一見すると売上アップに大きく貢献するように思われます。

ですが、むしろその逆。メンバーの疲弊と関係性の悪化によって、売上ダウンを招く恐れもあるのです。

今回は、「組織循環モデル」について見ていきましょう。


組織循環モデルは、ダニエル・キムさんによって提唱された組織理論です。結論としては、「良い成果を上げたいなら、まずは”関係性の質”を上げましょう」ということを伝えています。


組織循環モデルの中では4つの質を取り上げています。


  1. 関係の質

  2. 思考の質

  3. 行動の質

  4. 結果の質


そのうえで、この質をどのように循環させれば良いかということを探求しました。

ここで、前文で取り上げた”数字を課す”という事例を見てみます。




数字という、結果の質に直接訴えかけるものを前面に出せば、短期的に結果の質は上がるかもしれません。しかし、成果が上がらなかった場合、組織循環モデルでは”悪循環”が始まります。


成果が上がらず、チームの空気はギスギス。疲労感も増し、上下関係・横の関係を信じることができなくなり、関係の質が悪化します。(4→1へ移動しました)


その悪化した関係性では、何をやっても無駄・うまくいかないという気持ちになります。時には誰かを責めてしまうこともあるかもしれません。思考の質が悪化します。(1→2へ移動しました)


そんな思考状態から生み出される行動の質。なあなあ・やらされ感が中心となった、満足いくものではなくなりますね。行動の質が悪化します。(2→3へ移動しました)


質の悪い行動から生まれる結果は、悪いものしか生まれません。

こうして、結果の質に直接コミットしたかったのに、それが全く逆のゴールとなってしまいました。


これが、ノルマ至上主義がうまくいかない理由の説明に置き換えられます。ではどうしたら好循環になるでしょうか?キムさんが伝えた”関係の質”から手を付けろ!という着眼点で見てみましょう。




関係の質:対話の回数を増やす。1on1を通じ、個人の思い・会社の理念をお互い投げ合う。

思考の質:「意見を出しても大丈夫」と思うことができ、仕事に対して自分なりに考え、気づくことができる。

行動の質:気づきから実践する行動は、腹落ち感もあるし、練られた思考から生まれたものなので、良質な行動になる。

結果の質:成功すれば大きな収穫、失敗すれば更なる気づきを得られる。

関係の質:結果を踏まえて、再び対話する。ここでのコミュニケーションによって信頼関係がより深まる。


いかがでしょうか?

ともすればメンバーの”関係の質”から手を付けるというのは、売上を伸ばすという結果を生み出すためには、とても遠回りのように思われたのではないでしょうか。

ですが、むしろ”関係の質”から改善していくことで、すべての循環の過程が充実したものとなり、確かな結果を生むのです。


「急がば回れ」という昔からの格言は、組織循環モデルの想いにカチッとはまると思います。

会社の現状にお悩みの皆様、まずは会社の”関係の質”からアプローチしてみませんか?

1on1実装支援、心理的安全性実装支援はお任せください。

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