イジリ×レジリエンス=イジリエンス。どこまでなら、ネタにしてもいいのでしょうか?
こんな方に読んでほしい!
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数30名以下
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎ご年齢が30-50代の代表者様
こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。
トラブルや失敗があって落ち込んだとしても、それらをしなやかに乗り越え回復することができる力。これをレジリエンスと言います。
ポジティブ心理学では、常にポジティブでいるように、という教えではなく、こうした事態に陥ったとしたら、どのようにして立ち直るか?という点を大切にしています。
自分に不利な場面が訪れるというと、欠点をつつかれて話題にされる「イジリ」というのは、テレビでもよく見かけるのではないでしょうか?
①雨女・雨男
あなたが来るといつも雨だよね~なんて会話はよくある話。
でも、言われた側はどうでしょうか?
②ルッキズム
外見重視主義といい、東京オリンピックの開会式問題でも注目を集めました。
太っている・痩せている、醜い・キレイ、背が高い・低い。そんな軸で物事を判断することです。
容姿をネタにするというのは、お笑い芸人さんの世界ではよくあることと思いますが、それを是として良いのでしょうか?
でも、仮に良くないとなったとしても、それで特徴づけして売り出しているとしたら、どうでしょうか?
③失敗談
自分から「あの時あんな失敗しちゃってさ~」と切り出すのと、「あいつ、あの時あんな失敗してたんだぜ~」という切り出されるのでは、重みが違うような気がしませんか?
④失恋、離婚
交際遍歴がどのようなものかは、きわめてプライバシーにかかわるものであると思います。
「バツ○○」という言い方も、回数に注目される切り取り方をされますが、個人個人で事情が異なるのではないでしょうか。
上記のようなテーマでイジリを受けた際にどう返すか、私が勝手に考えた造語として「イジリエンス」として考えてみたいと思います。
その人の中できちんと消化できていることであれば、特段問題になることはないでしょう。お笑い芸人さんのように、自ら発信していくケースもあります。
ですが、たいていの場合コンプレックスを表に出すことは、すごく勇気のいることではないでしょうか。
その一歩を踏み出して、自分も周りも笑顔にする。ここまでくれば、イジリをしなやかに受け流しているなと思えますね。もうそろそろ、わだかまりや喉のつっかえもなくなってきた感じがする。そんな気持ちになったときが来れば、表に出すきっかけの1つなのかもしれません。
ところが、「私としては、そこまで突っ込んでイジって欲しくなかった」というケースもあるでしょう。
たとえば台風の接近まで、「あなたが雨男だから―」と言われてしまうようでは、ちょっと思うところはありますよね。
これは自分から、コンプレックスをオープンにしていることでもありえます。
イジリを受ける側の方は、「そういう言い方をする人もいるんだ」「ここまで言われることはなかった、この人限定の考え方かも」と線を引くことが、傷つかないために大切です。
それでも止まないときには、勇気をもって「やめてほしい」と伝えましょう。
イジる側の方は、相手の方のコンプレックスが、その人にとってどのくらいのウェイトを占めることなのか、想像力を働かせてみましょう。「親しき中にも礼儀あり」です。
元号が令和に変わったころから、「誰も傷つかない笑い」というジャンルが登場してきました。
昭和~平成までのバラエティー全盛期までと違った空気が流れていると感じます。
その変化が、ともすればコンプライアンスという、番組作りを縛る要因になっているのかもしれません。
イジリエンスを考える際には、根っこにある”相手のことを思いやる”を忘れずにいたいものです。SNSでは顔が見えませんから、「その人の目の前に立ったとしても、同じことを言えるかどうか」は大きな判断基準になります。顔が見えないから言いたい放題というのは考え物です。 敬意も折に触れて伝えていくことで、イジリエンスは高まり、良い人間関係を形作ることになるのではないでしょうか。
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