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ガクチカ廃止と、採用・定着が目指す未来。

こんな方に読んでほしい!

◎静岡市近郊で営業中

◎従業員数30名以下

◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい

◎採用面接に悩んでいる

◎募集をかけているが、人が来ない

◎ご年齢が30-50代の代表者様


こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。

先日、日立製作所さんが、採用面接での「学生時代に力を入れたこと」=いわゆる「ガクチカ」の質問をやめることを決めたというニュースが入ってきました。





学生時代に力を入れたことを答えられるように準備するのが大学生の就職活動の常道でした。

そのため、長い期間で見て、大学1年生のころからすでに就職活動準備がスタートしている、といっても過言ではありません。

アルバイトを始め、ゼミ活動に参加し、サークル・部活動に打ち込み、ボランティアをして……

どのような貴重な・目を引く・面接官に刺さることを出来ていたかが、内定を得るために重要です。


ところが、コロナ禍になり学生時代の大半を”リモート”で過ごし、サークル活動にも参加できず、外出制限がかかっていた世代が就職活動に突入していきます。

こうなると、「学生時代に力を入れたこと」というカードが、手元に一枚もないままに就職活動を行わなければならないかもしれません。

そうした背景が、「ガクチカ」廃止の流れを生んだのではないかと思います。


コロナ禍という社会情勢が影響を及ぼした一方で、未来志向の視点からも「ガクチカ」廃止を捉えることができるのではないでしょうか。

過去の経験から、その人の人となり・持っているスキルを判断することはとても重要ですが、入社後にどのようになっていきたいかまで測ることはできません。また、「ガクチカ」を話すために「ガクチカ」を作る、というねじれ現象が起きていたことも否定できません。話すネタ作りのためにする活動に、本質はあったのでしょうか?

そのため今後は、「ガクチカ」の代わりに、これからのキャリア像を描く質問を差し込んでいくことになっていくと予想されます。



  1. 会社は何をしていきたいと思っているのか?(これは面接の質問事項ではなく、合同説明会やホームページ等で発信していくものになります。) この琴線に触れる人を、まず面接に集めます。

  2. その「会社が進もうと思う道」「今後の事業展開の予定、理想」を、あなたはどう思うか? 会社のパーパスを見聞きして、改めてどう感じるかを聞いてみます。

  3. 会社のことはまず置いておいて、あなたはどうなりたいか? 過去のことは、それはそれとして、これからどのような自分になりたいのかを聞いてみます。

  4. では、この会社でどうなりたいか?何を叶えたいか? 会社のパーパスと個人のパーパス、その重なり合いをこの質問から見つけます。見つけるのは面接する側もですが、面接される側も、です。



理想や夢についていかに語ることができるか。

新しい力を活かすために、こうした前向き因子をくすぶる投げかけをしあうこと、そして会社としても、それを描いて準備しておくこと。そして、面接時でどこまで目線を合わせておくことができるかが、キャリア像が描きやすいという点で、採用・定着において他社より一歩リードするカギになりそうです。働く方が本当の姿を見せられると思うことができると、定着の大きな要因になります

新しい面接スタイルは、すぐそこまで来ているのかもしれませんね。

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