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キャプテン・リーダーを任命しないことのメリット・デメリット

こんな方に読んでほしい!

◎静岡市近郊で営業中

◎従業員数30名以下

◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい

◎ご年齢が30-50代の代表者様


こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。





先月行われた、アジアプロ野球チャンピオンシップ2023にて、日本代表が決勝戦で韓国代表に勝利し優勝しました。 今大会は、メジャーリーグではなく日本でプレーする選手たち、特にトップチームの代表経験の少ない若手選手を中心に選抜。代表監督も栗山監督から井端新監督に代わってから初めての実戦となりました。

特別キャプテンを置いて試合に臨んだわけではないそうですが、経験と所属するチームでの役割を買われて、ベイスターズの牧選手がメンバーをリードしていました。

キャプテンやリーダーを置かず(もちろん、ボスとしての監督はいますが)、全員一丸となって事に当たる点で、「ティール組織」の形にも近いのではと思います。


ところで、ビジネスにおいて、チームにキャプテンやリーダーを任命することは一般的ですね。

会社のような組織においてキャプテン・リーダーを任命しないということはどういうことか?今回はここに焦点を当て、そのメリットとデメリットについて考えてみましょう。


メリット

1. チーム全体の自己組織化が促進される

キャプテンやリーダーを任命せず、メンバーが自己組織化することで、各個人が主体的に仕事に取り組む姿勢が生まれます。自己組織化とは、メンバー一人ひとりが自律的な振る舞いをすることで、秩序を持つ大きな構造を作り出す現象のことです。1つの目的の達成を、各人様がシビアに求めていきますし、チームとしてもそれを求めます。これにより、柔軟性や創造性が向上し、新しいアイディアが生まれやすくなります。

2. 平等性が強調される

リーダーがいない状態では、各メンバーが平等に参加し、発言する機会が生まれます。これが組織内のコミュニケーションを促進し、意見の多様性が増す可能性があります。

3. リーダーシップの開発が促進される

チーム全体がリーダーシップの要素を持ち、積極的に発揮することで、様々なリーダー候補が育っていきます。もしも組織において、新たなリーダーが必要とされる時には、自律的に動いてきたメンバーの中から、自然と優れた候補者が浮かび上がるでしょう。

デメリット

1. 決定が難しくなる可能性がある

リーダーがいない状態では、意思決定において迅速さが損なわれるリスクがあります。メンバー全員が合意形成に至るのは難しく、時間がかかることがあります。

2. 調整の難しさ

大規模なプロジェクトや複雑な業務の場合、リーダーがいないことで業務の調整が難しくなります。役割分担や進捗管理が不足する可能性があります。

3. 責任の所在が不透明になりがち

リーダーがいない場合、誰が最終的な責任を負うのかが不透明になりやすいです。失敗や問題が発生した際、責任の所在が曖昧になる可能性があります。

キャプテン・リーダーを任命するか否かは、組織やプロジェクトの性質、メンバーの性格などによります。 自律を求めるにあたっては、「やるべきこと」「やってほしいこと」「達成してほしいこと」を明らかにして、決定権や裁量を渡すことが大切です。 とはいえ、いきなりPDCAサイクルのような内省を一人で完ぺきにこなすことは難しいですから、組織の中でガイド役を置いて、サポートしていくのが良いでしょう。(日本代表においては、コーチがその役割になろうかと思います。)

柔軟な組織文化を築くためには、それぞれの状況に適した形で、リーダーシップやチームワークを発揮していくことが重要です。

若さを力として組織で発揮できる日本代表チームには学ばされることが多いですね。会社単位でもそれができないかどうか、考えていく余地がありありそうです。

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