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キャンセルカルチャー、今を生きる皆さんを大切に。再起を歓迎できる社会になりますように。

こんな方に読んでほしい!

◎静岡市近郊で営業中

◎従業員数30名以下

◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい

◎テレビやSNSを見て嫌な気持ちになった

◎ご年齢が30-50代の代表者様


こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。

皆さんは、キャンセルカルチャーという言葉をご存知でしょうか。

キャンセルカルチャーとは、ある人物や企業の過去の言動や不祥事を掘り起こし、多方面に拡散。これが社会的に問題視されることで、その人物や企業をの地位を脅かし、排除しようとする現象のことを指します。

分かりやすい例でいえば、過去の不倫騒動や差別的な発言を掘り起こして炎上させ、降板や引退、謝罪させることですね。





一見、正義感があるように見えますが、この現象には多くの問題があるとされています。


例えば、過去に犯した過ちや言動によって、一生を棒に振ってしまうような被害者が出てしまうことがあります。

すでに当事者間で解決済みで、その出来事から前を向いて進んでいこうとしている中なのに、その機会と、その人の仕事を奪い取ることになってしまいます。


また、誰しもが完璧ではなく、失敗や間違いを犯すことがあるため、そのような人を一方的に批判することは、社会全体のネガティブな雰囲気を生み出す原因になってしまいます。

批判を行う方々は、総じて”批判される人たちとは関係のない人”であることが多いでしょう。

問題を起こした人を叩くことは、わかりやすく正義を執行している気持ちになりますが、そのエネルギーは”厭世観”=”この世界にいいことはない”というものです。決して心の健康に良いものではありませんね。


そこで、改めて「マインドフルネス」という考え方を取り入れることが必要だと考えます。

マインドフルネスとは、今この瞬間を大切にする意識を持つことで、自分の思考や感情に意識を向け、自己認識やストレス解消などの効果が期待できる考え方です。


この考え方を取り入れることで、自分自身の心のあり方について深く考えることができ、他者に対する理解や思いやりの気持ちを持つことができるようになるでしょう。

もちろん、問題を起こしたことを許容するものではありません。誰かの行いによって傷ついた方がいるのですから。でも、マインドフルネスでは、その禊を終えた「今」がどうかに注目していきます。


キャンセルカルチャーでは、悪影響を受けることがある企業も存在します。一度、社会的に問題視されると、その企業は長い間、信用を回復することができません。

以前多くのトラブルによって芸能界を引退した山口達也さんは、2023年になって「株式会社山口達也」という企業を立ち上げました。

アルコール依存症などの啓発活動を行っているようですが、こうした再起を図る文化・もう一度這い上がることを受け入れられる文化が浸透してきてほしいなと思います。


キャンセルカルチャーを回避するために、問題行動のない人を起用しよう、そのためには徹底的に過去を振り返って、大丈夫かどうか確認しようとすることが考えられます。

ですがこれには、慎重さと同時に圧倒的な時間とコストを要します。

そもそも、誰しも過ちは起こすもので、完璧な人はいません。

キャンセルカルチャー、この悲しい正義感を見直してみませんか?

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