ストレスは永遠の悩み。けど、いいストレスと悪いストレスがあるんです。
こんな方に読んでほしい!
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数30名以下
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎ストレスを抱えている
◎ご年齢が30-50代の代表者様
こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。
経営者の皆様も、働く方も、家庭でも学校でも付きまとうストレス問題。
厚労省の定義では、「外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態」とあります。
ここで、必ずしも、ストレスがない状態が理想とは言えないということがポイントです!
今回はストレスについて、メンタルヘルスマネジメントの観点も交えて考えていきましょう。

◎ストレスとストレッサー
個人にとって負担となるような出来事・周りからのアプローチをストレッサーといいます。
そして、それら外部の刺激で起こる反応がストレスとなります。
職場においては、役割や地位の変化、対人関係がストレッサーとなりえます。
そして、心理面では不安や緊張を。体には不眠や食欲不振を。そして行動では生活の乱れや言葉の乱れをもたらします。
よく言われる自律神経の不調は、強いストレスによって「常に交感神経が働く=緊張状態」となることで起こるんですね。
副交感神経は、「心身ともに休める状態」に作用しています。
◎年齢別でのストレスの特徴
年齢に応じて、様々なライフステージの変化がありますよね。
仕事:右も左もわからない→部下ができる→仕事量が増える→役付きになる
家庭:初めての一人暮らし→家庭を持つ→子供ができる→大きな買い物をする
というように、それぞれの世代で、ストレスに感じることは違っているということは覚えておきましょう。
◎じゃあ、まったくストレス(ストレッサー)がなくなればいいの?
ここで、タイトルを回収していこうと思います。
ストレスフリーな生き方が理想とはよく言われますが、「ストレスに対して、自由である」という意味であればよいでしょう。
ただ、ノンストレスという意味であれば、好ましい状態では実はないのです。
自分の外のストレッサーからの影響は、
①初めに大きなショックを感じる(警告反応期)
②それに抗いつつも、心身ともバランスを保つ(抵抗期)
③だんだんとキャパシティーを超えてきて、爆発してしまう(疲はい期)
という3つのステージで推移していきます。
②の状態が、ある意味では張り合いを感じて生活できている状態ということがいえるでしょう。
逆に言えば、ノンストレスの状態が続くと、
・やりがいを感じられない→活気を失う。人生へのあきらめ。
・いざ強大なストレッサーがやってきた際の対処に困る→①で挙げた、ファーストタッチの衝撃が強すぎて、②を飛ばして一気に③に到達。パンクしてしまう。
といった問題が起きてくるのですね。
こういった観点で見ると、良いストレスと悪いストレスが存在しているということがお分かりいただけたでしょうか??
◎ストレスに、フリーであるために
周りの人がストレスに飲まれてしまうのを防ぐためには、日頃から様子を見ておくことで変化に気づくこと、また会話を通して変化に気づくことが大切です。
話を聞いてあげる側としては、答えを出してあげなければならないようにも感じますが、「聞いてあげて、交通整理をする」中で、話してくれる側が対処に気づくこともありますので、「受け入れ体制」(笑顔・体の向き。過去の記事をご覧ください!)だけは万全にしておきましょう。
大プロジェクトのような高い山に出くわしたときに、「あまりにも大きすぎて座り込んでしまう」か、「これは成長のための試練」と思えるか。これは個人によって差がありますよね。
前者の場合は、ストレスに飲まれてしまいやすいので、リーダーの皆さんは「山頂への階段の数を増やす」「まっすぐ登らず、らせんのように登る」ことができるように、コミュニケーションで導いてもらえればと思います。
真のストレスフリーに近づける社会でありますように!
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