ストレスコーピング_その気晴らしって、良い気晴らしになっていますか!?
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数30名以下
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎ストレス解消法を知りたい・従業員にも知ってもらいたい
◎ご年齢が30-50代の代表者様
こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。
仕事の責任の重さや人間関係に応じて、ストレスを感じられることも多いと思います。特に、最近では心に負担のかかるようなニュースも多く、自分のことではないのに疲れるな、と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
(お風呂に入ってゆっくりするのも、コーピング。)
ストレスに対する対象法のことを、専門用語では「コーピング」と言います。
コーピングには、
ストレスへと働きかける方法(ストレスから離れる、やめたり止めたりしてもらう)
ストレスに対して自分自身や周囲の協力を得て解決する方法(困ったら頼る、相談する)
ストレスを忘れるために、気分転換する方法(趣味に打ち込む、よく笑いよく食べる)
の3つがあります。
3つがそれぞれ、適切な場面で使われることが大切です。
例えば、職場の人間関係で困っているから、1番を使おうということで離職してしまっては、会社はもちろん、その人自身の今後も大変になってしまいますよね。なので、2番や3番を用いてやりくりしていくのです。
良いコーピングと悪いコーピングについて知っておきましょう。
部下の方が、頼んだ仕事をうまく進められずに、上司や社長のあなたがもどかしい思いをするようなケースで考えてみます。
皆様にとって、なかなか仕事が上がってこないのはストレスですよね。それをどう発散するか。
ある意味、「お前いつまで待たせるんだ!早くしろ!」という接し方も、1番を使って発散していることにはなります。”その場限りの”、という但し書きが付きますが…。
では、
完全にそのストレスから解放されましたか?
解決できましたか?
言い終わった数時間後や数日後、どんな気持ちになりましたか?
対誰か、という想定だけでなく、対何か=対物であっても同じです。ペンを折ってしまうとか、壁に穴を空けてしまうとか。(これらは、2番が近いかも)
こういった1番や2番の使い方が、悪いコーピングの例になります。
後味の悪さは言わずもがな、何かを傷つけることは、後から自分に返ってきます。
部下の方へ「お前いつまで待たせるんだ!早くしろ!」と言ってしまったことで、最悪の場合部下の方の退職→パワーハラスメントの案件として監督署へ相談に→会社の信用問題に…
もちろん誇張している部分もあります。ですが、その言動が、一般的にどう受け止められるかが判断基準になるため、「誰にでも返ってくる可能性がある」とは言えるでしょう。
一方で、上司の方の「もどかしい」気持ちを無視していいわけではありません。部下の方に対するストレスを抱え続けて、心を病んでしまって休職となってしまったとしましょう。すると、会社の前線に立つ上長の力が得られないということは、会社にとっても大きな損失になるわけです。
素敵な縁があって出会えた会社のメンバーです。お互いを傷つけあうコーピングではない形、たとえば、「いてくれるだけでOK」と、存在を承認できる心理的安全性の構築を図るとか、「話を聞いてくれる場がある」と安心感を与える1on1ミーティングの実施などを、コーピングの軸に据えてみるのはいかがでしょうか。
人にまつわるリスクを、さらなるピンチにも、チャンスにも変えることができるかは、正しいコーピングを行うことができるかどうかにかかっています。
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