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ハラスメントが起こったら!?相談対応のための下準備

こんな方に読んでほしい!

◎静岡市近郊で営業中

◎従業員数30名以下

◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい

◎ハラスメントの相談対応について知っておきたい

◎ご年齢が30-50代の代表者様


こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。

2022年4月より、中小企業でも措置が義務付けられた「パワーハラスメント防止措置」。



4月の記事では、リーフレットを基にどのようなものがパワハラにあたるのか、見ていきました。

パワハラに限らず、色々なハラスメントに対応するために、中小企業であっても「相談窓口の設置」が、やっておくべき措置の1つとして挙げられています。

今回は、実際にハラスメントが起こって、相談があった場合相談の、対応に臨むときの準備についてみていきます。






1.ヒアリングシートのひな型作成


話し上手な方でも、型に沿ってヒアリングをしていくことが、事実を確認して記録していくうえで重要になってきます。

インターネット上には多くのひな型が用意されていますので、自社に合った形にアレンジしながら導入していきましょう。



2.書き取りは「直接話法」で


誰かが以前に話した内容を、さらに別の人に伝える方法を「話法」といいます。

中でも、その人の言った言葉をそのまま伝える方法を「直接話法」、その人の言った言葉を話し手が自分の言葉に言いかえて伝える方法を「間接話法」といいます。

いずれも英語の技法として使われますね。

「He says, "I have a pen."」となると直接話法。「彼は『私はペンを持っている』と言っています。」

「He says that he has a pen.」となると間接話法。「彼はペンを持っていると言っています。」

急に英語の授業みたい??


ハラスメントの相談対応を記録する際には、

6/19 10:00

A「あの時は、○○した」と発言した。

B「なぜそうしたのか?」と質問した。

A「なぜなら××だったから」と発言した。

という形で、「誰が、どういう発言をした」という形式で記録しましょう。

ここが間接話法になると、まとめる際に書記の方の主観が入り、正確に相談対応の事実を残すことができない可能性があるからです。

発言内容を、ありのまま書き留めましょう。



3.できれば、録音をしておこう


これも2番に近い話ですが、音声データで記録するということは、純度100%の記録法とも言えます。

相談対応の事実をありのまま、という意味では、録音が1番望ましいかもしれませんね。

ただ、相談対応される方がいないところでの録音は×、相談対応される方と誰かが話しているのを録音するのは◎とお考えください。

プライバシー侵害にはならないが、「この録音をどう使うか」。それによっては、侵害になりえますので、ご注意ください。

相談対応の始めに、「言った言わないにならないように録画するよ」と断りを入れるのもいいし、自衛として録音することも考えられます。



4.ハラスメントの事実は、具体的に出してもらうこと


「Aさんがああ言っているのを、BさんがCさんから聞いたって言ってました!」

…こうなると、信憑性に欠けますよね。

5W1Hに則って、いつ、どういう場面でハラスメントが起こったのかを言ってもらうようにしましょう。

そういう意味では、「聞いた相手が、映像としてその様子をイメージできる」事実であることが望ましいですね。

相談対応される方は、ご相談に来られた方に「一問一答形式」でヒアリングしていくと、答えやすく・かつ客観性のあるヒアリングになっていくので、お勧めです。



5.相談窓口の担当者は、「男女2名以上で」


同性の方にだから相談できることも多いのではないでしょうか?

ご担当者を配置する際には、ぜひ男女2名以上で運営していただき、相談しても大丈夫だな、と思える場づくりに取り組んでいきましょう。




いかがでしょうか?

人数に限りのある中で、相談窓口を作るというのは至難の業とも言えます。

「こんな感じで、本当にいいのかなぁ?」と、ちょっとでもハラスメント相談対応に不安を感じられましたら、ぜひお近くの社会保険労務士までご相談ください。

良いチーム作りに貢献いたします!

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