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フードロスが推計開始から過去最少!販売士の視点で見る、商品の売り切り。

こんな方に読んでほしい!

◎静岡市近郊で営業中

◎従業員数30名以下

◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい

◎小売販売・飲食業を営んでいる

◎ご年齢が30-50代の代表者様



こんにちは。社会保険労務士・2級販売士の杉浦です。

先日のニュースで、農林水産省と環境省が、令和2年度の食品ロスの推計を公表したというものを目にしました。



(農林水産省:食品ロス量が推計開始以来、最少になりました より加工して作成)

推計を始めたH24年以来初めて、事業者の食品ロス、家庭の食品ロスとも減少ということで、近年の廃棄問題などへの関心の高さが功を奏したのかな、とも考えられますね。

スーパーなどでは、閉店近くになると、賞味期限・消費期限の近いものに半額シールが貼られるケースがあります。

そういったものから手に取っていくことも、後ろめたいことは全くなくて、食品ロス削減に貢献していくことになるのです。


小売流通の資格・販売士の視点からは、「フォワード陳列」や「オープンストック」、「フェイシング」の考え方が参考になります。


☆「フォワード陳列」とは、先に仕入れた古い商品を前に・新しい商品を後ろに陳列する方法です。

この陳列を実践すると、賞味期限切れによるロスを防ぐことができます。また、重みのある商品や柔らかい商品では、ずっと下にあるとつぶれてしまって売れなくなることも考えられますから、そういった対策としても有効です。

私たち消費者の側からすると、できるだけ長持ちするように後ろの商品=新しい商品から手に取ろうとしてしまう気持ちもあると思います。しかし、こうすることで期限が近いものがずっと前に残ることになり、食品ロスにつながっていくんですね。

「フォワード陳列」されているものから、手に取ってあげるようにしましょう!



(このイラストでいくと、前に並んでいる商品ほど、賞味期限が近いもの。これを手に取ることが、食品ロス減につながります。)

☆「オープンストック」とは、補充型陳列とも言います。消耗頻度の高い定番商品を補充し、継続的に商品を販売するディスプレイ方法になっています。見やすく・手に取りやすく・選びやすいディスプレイとなっているかどうかが肝になっていて、注意点は以下の通りです。

  1. フォワード陳列にする

  2. 簡単に崩れない陳列にする

  3. 清潔感を大事にする

  4. ゴンドラ(陳列の1ブロック)のディスプレイの高さを統一する

  5. パターン化して、誰でもできるようにする

陳列棚が整っていたり、欠品のない展開になっていると、手に取りやすいのではないでしょうか?特に、購買頻度は高いけど粗利益率の低い商品は棚の下部へ、販売数量は少ないけど粗利益率が高い商品は、「最も触れやすい腰の位置」のあたりに配置することで、商品がロスにならない回転を意識しましょう!





☆「フェイシング」とは、陳列棚に同じ商品をたくさん並べる方法のことです。並んでいるこの陳列棚は何の商品のコーナーで、どういうものがおすすめなのか・売れ筋なのかをアピールすることができます。

たとえばカレールー。同じ商品を2列並べるよりも、4列並んでいる方が、「おすすめなんだ!」と手に取られやすいですよね。

期限が近づいている商品は、フェイシング数を多くすることで、手に取ってもらいやすい工夫をしてみましょう!売れ行きの良くない、死筋商品を減らすことにもつながりますよ。


(このお店では、柑橘系推しなのかな?)



普段何気なく使っているスーパーにも、お客様にいかに手に取ってもらうか、の工夫に溢れています。

特に食品ロスを防ぐためにも、利用者は、前面に出ている商品から買っていくこと。お店は、陳列や仕入れに気を配ることを大切にしたいですね。

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