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ワークエンゲージメントを高めるために、どんなことをしたらいいの?

こんな方に読んでほしい!

◎静岡市近郊で営業中

◎従業員数30名以下

◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい

◎社員の離職を防ぎ、定着してもらいたい

◎ご年齢が30-50代の代表者様


こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。

前回は、ワークエンゲージメントという言葉の意味と、それによって得られる良いところについてみていきました。

ワークエンゲージメントとは、「仕事から活力を得ていきいきとしている」(活力)、「仕事に誇りとやりがいを感じている」(熱意)、「仕事に熱心に取り組んでいる」(没頭)という、活力・熱意・没頭の3要素がそろった状態でしたね。


今回は、実際にワークエンゲージメントを高めていくために、どんなことをしたらいいか、考えてみましょう。

ワークエンゲージメントの向上には、「仕事の資源」「個人の資源(心理的資本)」の2つが多く用意されていることが必要です。


資源の中身

具体的には

​仕事の資源

就業条件

​キャリア開発の機会がある


対人関係や社会関係

コーチング、助け合い

課題

仕事への評価

組織での仕事の進め方

自分の意見を述べられる

個人の資源

自己効力感

自信をもって働ける

楽観性

ポジティブシンキング

レジリエンス(困難からの復活)

つらいときでも、立ち直れる

希望

目標をもって粘り強く戦える


こうしたパーツをより多く集めて、働く環境を整備していきましょう。

実際には、次のような取り組みが考えられます。


◎社員さんが参画できるような、体感型の研修や仕事


どんな研修や仕事も、聞きっぱなし・一から百までテンプレ通りというものでは、なかなか身に入らないものです。

そこで、社員さん自身が手を動かし、主人公となって動くことができるような、ワーク式の研修や仕事というのはいかがでしょうか?

受け身から自立へ変化させていって、社員さんが選択できる・裁量を増やすということは、その人自身の存在を承認していくということにもなります。

自分の仕事が、本当の意味で「自分事」として感じられるようになれば、活力・熱意・没頭がそろうと言えそうです。


また、「○○しなさい」という形ではなく、「○○するためにはどうしたらいいと思う?」という形に切り替わることで、やらされ感から「あ、先輩はこういうことを言いたかったんだ」「自分だったらこうするかも」と、気づきを得る瞬間に変わります。後者の方が、後々自分の力になりやすいものです。



◎1on1ミーティング


定期的な面談の機会があるということで、「会社はあなたのことを気にかけているんだよ」というメッセージを伝えることができます。統計でも、定期面談とワークエンゲージメントには関係性があると確認されているようです。

1on1は特に密接なコミュニケーションの場になりえますから、コーチングやアサーションといったテクニックを用いながら、社員さんの誇り・やりがいを刺激してもらえたらと思います。



◎不定期の見回りと声掛け


規模が大きくなったり、部署ごとに縦割りになっていったりすると、お互いの顔・管理職と一般職の顔が見えにくくなり、イマイチ活力をもって働こうという気持ちになりづらい面があります。

特別の用事がなくても、不定期に現場や作業場、オフィスを見て回って声掛けをしてみませんか?

「自分の仕事は必要な仕事だ」と認識できる良い機会になりますし、会社と社員さんとの単純接触効果によって、お互いに関心を持つことにもつながります。




仕事の資源も個人の資源も、お互いがお互いを刺激しあう関係にあります。この2つを車の両輪としてとらえ、日々整備をしていくことで、社会経済という困難な道のりを走っていきましょう。

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