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不幸なすれ違いを生むアンコンシャスバイアス_②権威バイアス

こんな方に読んでほしい!

◎静岡市近郊で営業中

◎従業員数30名以下

◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい

◎ご年齢が30-50代の代表者様


こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。

ビジネスの世界でも、人間関係や判断において潜在的に影響を与える要素が存在します。それが「アンコンシャスバイアス」です。

アンコンシャスバイアスとは、無意識のうちに私たちが持つ先入観や偏見のこと。これが私たちの判断や意思決定に影響を及ぼすことがあります。

例えば、こんなことはありませんか?


・有名企業出身の人物に対しては、自然と高い評価をしてしまう

・外見や出身校に基づいて、優劣を判断してしまう


こうした無意識の先入観は、人事評価の場面では、評価エラーなどとして、時に課題に挙げられます。

いくつかあるアンコンシャスバイアスの中で、今回ご紹介するのは「権威バイアス」です。




権威バイアスは、偉い人物や権威のある情報源からの情報を過度に信じ、その影響を受けやすい傾向を指します。

これは、有名な人物、専門家、上司、または社会的地位の高い人々が発言したことを、”自動的に”真実と受け入れてしまうことを意味します。

例を挙げて見てみましょう。


  1. 医師の意見に疑問を持たない場合 権威バイアスは、医療分野においてよく見られます。患者はしばしば医師の診断や提案を疑わずに受け入れ、他の意見や選択肢を考慮しないことがあります。 これにより、誤った診断や治療法が選択される可能性があります。(もちろん、専門家ですので、多くの場合正しいはず)

  2. 上司の命令を疑わない場合 職場環境でも権威バイアスは問題となります。部下は上司の指示や命令を疑わずに実行することがあり、場合によっては不適切な指示に従ってしまうことがあります。(もちろん、経験豊富ですので、多くの場合正しいはず)


立場や経験、知識の差に上下関係が生じているので、”上”の人の発言が正しいと思いがちです。

しかし、環境や状況によって、必ずしも正しいとは限らないこともあるということには注意したいですね。


権威バイアスを脇において、フラットな視点で物事を考えるためにはどうしたらよいでしょうか?


  1. 自己意識を高める 権威バイアスに陥りにくくするためには、自己意識を高めることが重要です。 自分の信念や価値観を明確にし、他者の意見に対しても疑問を持つ習慣を養いましょう。 ラブライブ!スーパースター!!・Liella!の澁谷かのんさんも、メンバーの言うことだからと完全に同意するのではなく、「そうかな?」という視点を持っていました。

  2. 情報を検証する 権威的な情報源からの情報を受けた場合でも、その情報を鵜呑みにせず、独自のリサーチや情報収集を行いましょう。 多くの場合、真実は複数の情報源から得られることがあります。 近年、医師に係る際もセカンドオピニオンという、同じ症状で別の病院に行く、ということが一般的になりました。情報を見比べられる状態をつくる、ということは大切なことですね。

  3. 批判的思考を促進する 権威バイアスを克服するために、批判的思考を養うことが大切です。 情報を受け入れる前に、その情報が論理的であるか、証拠に基づいているかを検討しましょう。 ”かつての成功体験”が”今の成功体験”とイコールになるかどうかは、実行する前に仮説検証があっても良いのではないでしょうか。


いかがでしょうか?

ここまでお読みいただきましたが、「何でも疑ってかかる」「周りの言うことは信じるな」ではない、ということにはご注意いただきたいと思います。

信じられるのは自分だけ、ということになると、それはそれでバイアスが強まり、謙虚な姿勢を失ってしまいます。

あくまでも、「あの人が言うならば、間違いないだろう」という思い込みのスタートを減らして、クールな思考を心掛けていきましょうね、ということです。

ニュース等を見ても鵜呑みにしないで、考えてみたり調べてみたりする。そのことで、思考力が磨かれていくでしょう。

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