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人に助けを求めるために必要な要素とは?ー受援力②ー

こんな方に読んでほしい!

◎静岡市近郊で営業中

◎従業員数30名以下

◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい

◎心理的安全性の高い組織を作りたい

◎ピンチの時に助け合える組織にしたい

◎ご年齢が30-50代の代表者様


こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。

周りに助けを求めることが苦手な日本人。

それでも、災害時や心身の不調時には助けを求めるべきであり、そうできる力を身につけていくことが大切とされています。

こうした助けを求めることを、「受援力」といいます。

前回の1回目の記事では、受援力を発揮しにくいと感じている現状を見ていきました。

今回は、人に助けを求めるために必要な要素について考えていきます。




「こうしてほしい」、とか、「こう言いたいけど、相手はそう思っていないだろうな」というようなことは言いづらいですよね。

頼ること、お願いすることなどを、気持ちいい形で伝えるための視点が次の3つです。


  1. 自分の主張から入るのではなく、相手の主張を聞いてみる 「○○してほしい」から会話を始めていくのではなく、「○○してほしいと思っているんだけど、どう思う?」というような形で、頼る相手にも機会を作ってあげることです。 それで返ってきた答えに対して、話の腰を折ったり、逆説の接続詞(でも、だから等)を使ったりしないこと、また、頷きながら聞くことが大切です。

  2. 助けてくれる人がいっぱい、と信じる 「嫌な顔されるかも」と思うと一歩踏み出すことが難しくなります。「周りのみんなは、困ったことがあれば助けたいと思っている優しい人たち」「私が頼ることで、『人助けしたい』というみんなの気持ちを満たしてあげられている」と、ポジティブに考えてみませんか? その分、助けられたことへの喜び・感謝は最大級に表現します。

  3. 助けてもらえた未来のことを想像する 誰かを頼ることで、どういう気持ちになれるのかをイメージしましょう。 「一人で煮詰まってうまくいかないよりも、みんなで取り組んで解決する方が嬉しい」 「早めに相談できたから、心の健康を保つことができる」等。


こうした3つの視点を踏まえて、どのように頼っていくのが良いのでしょうか?


①「○○さん、ちょっといいですか?」→名前で、相手の時間の都合を聞く

②「▲してほしいんですが…」→回り道せず、お願い事を伝える

※「いつ何時に、■を手伝ってほしいんです」とか、「明日の10時に、◆◆の件について相談したいです」といったように、相手の方に求めることを明確にすると、頼まれる側も安心です。

③「ありがとうございます。よろしくお願いいたします」→頼みを聞いてくれたら、お礼。すみませんはNG

※何度も頼んでしまうようであれば、「”いつも”ありがとうございます」とするとなお良し

④終わった後:「やっていただけてor話を聞いていただけてすごく嬉しいです」→今の感情はどうですか?多少オーバーでも、安心や喜びを表現していきます



こうなったのは自己責任、というような言い方が、インターネットニュースのコメント欄で良く見受けられます。

受援力の観点では、「自己責任だとしたら、頼ってはいけない」という思い込みが私たちを苦しめていると考えられるです。

自己責任であったとしてもいいのです。その後ろめたさも気持ちに乗せて、相手の方に助けを求めてみましょう。


次回は、助けを求められる側の立場について考えていきます。

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