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助けを求める力を育てていきましょう。ー受援力①ー

こんな方に読んでほしい!

◎静岡市近郊で営業中

◎従業員数30名以下

◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい

◎心理的安全性の高い組織を作りたい

◎ピンチの時に助け合える組織にしたい

◎ご年齢が30-50代の代表者様


こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。

周りにいるすべての人がライバルで敵同士。とまではいかないですが、日本人は周りに助けを求めることが苦手であるとされています。

人を頼りにすることは、その人の時間を借りるという考えから、どこか後ろめたさを感じるのでしょう。

あるいは、悪いことが起きても自己責任で、という風潮が強まっていることもあるのではないでしょうか。ご近所付き合いの相互扶助が遠い昔の話になってしまった。多くの方が経験していることと思います。


内閣府男女共同参画局が2010年に行った調査ー地域における相談ニーズに関する調査報告書ーでは、「解決できずにひとりで抱え込んだ経験のある人は 63.2%。男性のほうが悩みを抱え込んでいる。」という結果や、悩みを抱え込む理由として、「人に打ち明けることに抵抗があったから」が一定の割合を占めている結果が明らかになっています。



(内閣府男女共同参画局:地域における相談ニーズに関する調査報告書より引用 https://www.gender.go.jp/research/kenkyu/chiiki_sodan/)



そうした世間の流れに合わせて、教育でも「自分のことは自分でやる」「甘えてはいけない」という教え方が多くなっているようです。

この結果、さらに「助けを求めること」が良くないことである、という刷り込みが浸透していきます。

(親御さんたちが忙しいから、自分の悩みは言わないでおこう。もしかすると、これくらいのことで悩んではいけないと言われるかもしれないという恐れがあるのかも)


困っていることを誰にも言えないで、いきなり大事になってしまうケースも少なくありません。抱え込んだ気持ちを処理できずに、うつ病や何らかの障害を患ったり、自ら命を絶つという選択をしてしまったり。もし、こうした方々が、助けの声を上げることができていたら、不幸な結末は避けられたと思います。


助けを求めることを、難しい言い方で「受援力」といいます。東日本大震災のころ、被災した方の支援の現場で注目された考えです。

日々の暮らしで、耐え続けることを繰り返していくと、自分では大丈夫なつもりでもいつの間にか心がすり減って、これまたいつの間にか、急に限界を迎えることがあります。

今どういう状態なのか、どういう気持ちでいるのか、表現できるようなトレーニング。

そしてそれをさらけ出しても、この人なら安心と言える人を、1人でもいいから見つけてみること。

生きるためには受援力を高めていくことが大切です。


今回は入り口として、助けを求めることの現状と、受援力のことについて触れました。

生きづらさを抱える方に対して、公共機関も厚い支援を行うようになってきました。

ここでは一例をご紹介します。


◎オンラインメンタルヘルスケア KOKOROBO(ココロボ)®

チャットやオンライン相談を受けられます。


◎いのちの電話

電話で相談をすることができます。


その他、厚生労働省の「まもろうよこころ」の中で、主要な連絡先が紹介されている他、各自治体のHPでも相談窓口が公開されています。





匿名でも相談できますので、身近な人には話しにくい、という時にはこうした外部の力を借りるのも良いのではないでしょうか。

上で述べたような事態にならないために、「まず話してみる」。いい意味で、悩んでいるのはみんな同じだと思いますので、その一歩を踏み出せるようになっていけたらと思います。

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