同一労働同一賃金の時代の手当論
こんな方に読んでほしい!
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数30名以下
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎ご年齢が30-50代の代表者様
こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。
均衡待遇・均等待遇について触れてきましたが、実際の手当を見直す時にはどのようにしたら良いでしょう?
基本給をはじめ、どのような手当を設けるかは会社の自由です。
皆様の会社にしかないもの・地域特有のものなどもあるのではないでしょうか。
(厚生労働省:不合理な待遇差解消のための点検・検討マニュアルより引用 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_03984.html)
こちらの図は、正社員と非正規社員の待遇差の解消のために、ガイドラインが示している手当の一覧になります。
不合理な待遇差の解消は、皆様が設定していらっしゃるすべての手当が対象になります。
たとえば、通勤手当。
正社員か非正規社員かで、通勤することは変わらないのに、非正規社員の方には「全く通勤手当はありません」というのは問題があるわけです。(これが均等待遇)
通勤距離に応じて決める・転勤がないから、正社員の方と違って上限を作るといった違いはあってOKです。(こっちは均衡待遇)
また、家族手当。
家族手当の意味合いとしては、「長く勤めてくれることへの期待」と「継続勤務を確保すること」と考えられます。
こちらは、長くいてもらっている非正規社員の方がいらっしゃる場合、「継続的にお勤め」というところを考慮して、働き方に違いはあっても、家族手当を支給した方が良いのでは、ということになる可能性があります。
こうした機会に、支給意義を考えてみるのも良いかもしれません。
原則としては、「正社員と非正規社員のモデルケースをピックアップ」→「3要素を見比べる」→「差がついていていいのか、基準を見てみる」という順序に変わりはありません。気になった方は、ぜひ社会保険労務士にご相談ください。
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