子どもの権利とアサーション_親子でも、お互いの立場を大切に
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数30名以下
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎心地いいコミュニケーションをしたい
◎子どもを大切にしたい
◎ご年齢が30-50代の代表者様
こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。
令和4年6月15日に、「こども基本法案」が国会で可決成立しました。令和5年4月1日に公布される予定です。
同時に可決された「こども家庭庁」の設置の方がピンとくるかもしれませんね。
少子化が進むことは日本のピンチであると同時に、お子さんの生きづらさも、虐待や不登校といった形で現れています。お子さん自身も難しい立ち位置にある時代と言えますね。
そんな中で、子どもの権利条約に沿った基本理念で作られた、子どもを守るための法律が「こども基本法」になります。
ま「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」は、子どもの基本的人権を国際的に保障するために定められました。18歳未満の子どもも、大人と同じ一人の人間としての人権を認める、成長の過程で特別な保護や配慮が必要な権利を定めています。
(子どもも一人の人。)
全部で4つの権利が定められています。
1.生きる権利
すべての子どもの命が守られること
2.育つ権利
もって生まれた能力を十分に伸ばして成長できるよう、医療や教育、生活への支援などを受け、友達と遊んだりする
こと
3.守られる権利
暴力や搾取、有害な労働などから守られること
4.参加する権利
自由に意見を表したり、団体を作ったりできること
いずれも、1人の人として存在を認め、大切に育てていくうえで重要な要素ですね。
さらに、一般原則として次のものが掲げられています。
★生命、生存及び発達に対する権利(命を守られ成長できること)
すべての子どもの命が守られ、もって生まれた能力を十分に伸ばして成長できるように、医療、教育、生活を保障
★子どもの最善の利益(子どもにとって最もよいこと)
子どもにとって最もよいことを第一に。
★子どもの意見の尊重(意見を表明し参加できること)
子どもは自由に意見を表すことができ、おとなはその意見を十分に考慮する。
★差別の禁止(差別のないこと)
すべての子どもは、どんな理由でも差別されず、条約の定めるすべての権利が保障される。
中でも3つ目の「子どもの意見の尊重」では、大人の世界でも重要な、アサーション(お互いを尊重しながら意見を交わすコミュニケーション)が有効です。
1.子どもとも誠実に向き合う
大人として生きてきた、その経験が絶対に正しいと決めつけない。意見が食い違っても、なぜそう思ったのかを受け止めてみましょう。
逆に、「大人の自分としては、間違っていると思う」と感じたら、自分の意見として子どもに伝えることもアサーションでは重要なことです。
2.子どもに率直に伝える
大人の世界の論理のような、遠回りした言い方というのはアサーティブではありません。
「私は、○○ちゃんのそのやり方についてはこう思うよ」
「さっきああやってしてあげたこと、私はすごく良かったと思うよ」
と、アイ・メッセージ(私が主語になる)で、ストレートに伝えます。
3.子どもとも対等に
親と子どもでは上下関係があるようにも感じられますが、どちらが上でも下でもないんです。
たとえば習い事。「本人が通いたいと言っているから通わせている」のか、「親が通ってもらいたいから通わせている」のか、そこに対等さはあるでしょうか?
4.お互いに、自己責任を負う
家族でコミュニケーションを取って決めたことが、どんな結末になっても、お互いに責任をもって受け止めます。「私は失敗すると思ってたんだよ」と、後出しじゃんけんのように言われては、お子さんは「なんで言ってくれなかったの…」と傷ついてしまいます。
子どもと大人のアサーションでは、お子さんでも受け止めやすい言葉を選び、曖昧な表現(やめた方がいいんじゃないかな…とか)や怒りに任せた言葉遣い(人格を傷つけること。叱るのに、バカ、という言葉は必要かな?)は避けましょう。
そして、ハナから否定で話を聞かず、お子さんが感じている思いを一度受け止めてあげましょう。
「あなたのためを思って…」というフレーズが本当の意味で使われるのは、お互いの意見を立たせられるアサーションの中にあると考えます。
Σχόλια