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小規模企業白書を読む①_人手不足のために、中小企業が取り組んだこと

こんな方に読んでほしい!

◎静岡市近郊で営業中

◎従業員数30名以下

◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい

◎ご年齢が30-50代の代表者様


こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。

2023年版中小企業白書・小規模企業白書が、中小企業庁から公開されました。

中小企業の現状、そしてこれからの展望が分かる貴重な資料になっております。

気になったトピックをちょこっとずつ紹介して、何かの参考にしていただければ幸いです。


①人手不足のために取り組んだこと





当たり前だと言われてしまうかもしれませんが、人手不足を解消するために、採用を強化したと答えた企業様が最も多く、中でも正社員にこだわって対応されたことが見受けられます。



ですが、やはりこの情勢下で、人材確保状況が「適正でない」と答えられた企業様の方が多かったことが、以下の図から分かります。





では、皆さんは呼び込むためにどのような取り組みをされたのでしょうか?


(以上画像3点について、中小企業庁 2023年版「中小企業白書」全文より引用 https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2023/PDF/shokibo.html)


1番目に上がってきたのは、やはり給与水準の引き上げでした。最低賃金も引き上げがなされている他、周りと比べて「引き上げていかないと、来てくれない」という現状も浮き彫りになった形です。

次に上がったのは長時間労働の是正です。残業が多いところはちょっと…、という応募者の気持ちを汲んでの対応でしょうか。




給与水準の引き上げは、現在の日本が抱える「ここ数十年、給与水準が上がってこなかった」という問題にも対応できる取り組みでもあると感じます。

しかし一方で、求人票でいう給与水準の”価格競争”になってしまわないか、という心配もありませんか?

上げれば来てくれるのかもしれないけれど、予算にも限りはあります。

また、既にいらっしゃる方においては、上げたことで一時的に喜ばれても、すぐにそれが”当たり前”になってしまうという心理もあるのです。(ハーズバーグの二要因理論・衛生要因といいます。)

ある意味では諸刃の剣。ですので、ご覧いただいている皆様の会社の思い・進むべき道・存在意義と、これから出会う新しい社員さんの思いとがしっかりと合致し、「ここにいれば大丈夫」「この会社だから頑張れる」という部分でのエンゲージメントの接続も、人手不足解消のために重要と思います。(ハーズバーグの二要因理論・動機づけ要因といいます。)


今後も人手不足は続きます。どのように来てもらい、どのように居続けてもらうのか、物質両面で考えていく必要があるのではないでしょうか?

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