役割等級のつくり方①_棚卸し、グループ分け
こんな方に読んでほしい!
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数30名以下
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎人事制度を見直してみたい
◎人事評価に取り組んでいるけど、しっくり来ていない
◎ご年齢が30-50代の代表者様
こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。
先日は、3つの等級「職能等級」「職務等級」「役割等級」を、長所短所から見ていきました。
今回は、「今の頑張りを反映する」「キャリアパスが見える」役割等級の決め方について、大まかな流れを見ていきます。
1.職務内容の棚卸し
会社の中の各部門で、どのような仕事が行われているのかを把握します。
ケーキ屋さんなら、生クリームのデコレーション、予約受注、接客、商品開発などなど。
2.職務のグループ分け
1で出てきた仕事を、難易度や責任の重さ、どれくらいの経験年数が必要かといった観点で、グループ分けをします。
ケーキ屋さんの、たとえばホール担当。掃除やレジ打ちは基本だから、初級のグループ。おすすめの商品をお客さんに伝えたり、販促物を作ったりするのは、初級というにはちょっと難易度が高いから、中級、などなど。
3.等級を決める
2でも出てきたような上級、中級、初級であったり、役職レベルとしてマネージャー、リーダー、スタッフであったり、等級の名前を決めていきます。
これらの等級を、さらに細かく階段を付けていきます。
上級⇒上級1,2,3
中級⇒中級1,2,3
初級⇒初級1,2,3
といった具合。この数字では、3から1に向かって階段を上がっていくイメージです。1まで上がったら、次の等級が見えてくるわけですね。
4.等級と職種をクロスさせる
職種によって、当然ながら仕事は違います。そして、求められる責任や能力、権限も違っています。なので、1から3までで作った等級を、上の図のような表にあてこんでいきましょう。
最上級の等級は、次のステップは管理職が想定されます。そこで、全職種横断で物事を見てもらいたい思いから、1つのブロックだけになっています。
「大まか」には以上なのですが、完全体にするために最も重要なのが「等級の定義」です。
たとえば、「製造の初級2」とは、何をすることを求められていて、どんな行動をすることが評価されるのか?成果や責任はどのくらいの重さなんだろうか?
こうした定義が、先の表の中に落とし込まれていくことで、役割等級が完成します。
次回以降で、役割等級の定義のつくり方・考え方を見ていきましょう。
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