従業員の目標のための3つの視点:④パーパス
こんな方に読んでほしい!
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数30名以下
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎ご年齢が30-50代の代表者様
こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。
会社として、チームとして戦っていくために、会社の目標と働く方の目標=見ている先をそろえていく必要があります。
一般的に、会社が立てるものとして経営計画が考えられますが、それにあたって軸となる考え方が3つあります。
「ミッション」「ビジョン」「バリュー」(以下、MVV)でしたね。
今回はそれに加えて、「パーパス」という考え方を見ていきます。
パーパスとは、辞書上では「目的、意図」と和訳されます。
一方で、ビジネス上では、「組織の存在意義」と解されることが多いです。
VUCAと呼ばれる、不確定で変化の激しい時代において、「私たちはなぜ存在しているのか?」という視点で船の進路を決めるのです。
先に挙げた3つの考え方との違いは次の通りになります。
イメージとしては、MVVというアクションを起こすための考え方の、根底にあるのがパーパス。
一軒家を建てる際の基礎の部分ということですね。
パーパスを決定しようとする際には、「独自性」「社会性」を意識しましょう。
独自性とは、私たちらしさ。会社そのものもそうですし、働く方一人ひとりの個性を活かせる思いを込めます。
社会性とは、社会からの要請。「自分たちだけ良ければそれで良い」。こうした考え方から、協働・共生していく考え方へとシフトしています。こうした思いも大切にします。
例)ケーキ屋さんの場合
独自性:毎日が誰かの記念日。そんな日を全力で応援する。
社会性:限りある資源を大切に、産地にも思いをはせて製造する。
パーパス:○○市の記念日応援隊として、生産・消費が地域で循環していくスイーツを作ります。
例えば、採用の場面でも、「私たちの存在意義はこうです!」と謳っている企業の方が、その理念に賛同する方のアンテナに引っかかりやすく、ともに歩むパートナーに出会いやすくなるのではないでしょうか?
今こそ会社の立ち位置を振り返り、依って立つ存在意義を考えてみましょう。
次回以降も、パーパスについて取り上げていきます。
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