意外性がもたらす感情の振れ幅。喜びは2倍に、怒りは0.5倍にできるようになろう。
こんな方に読んでほしい!
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数30名以下
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎ご年齢が30-50代の代表者様
こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。
チームの勝利につながる出来事は大抵嬉しいものですが、中でも”まさかこの人が…”という選手が活躍して、勝利を収めるという展開はドラマチックですよね。
野球ゲームのパワプロでも、こうした活躍の再現のために「意外性」という特殊能力が用意されています。
人は、同じ出来事でも、「予想できていた」のか、「予想できていなかった(意外性)」のかで、感情の振れ幅は非常に変わってくるように思います。
(お子さんが初めて○○できたときは、喜びもひとしおだったのでは?)
予想していなかったことが起こって、嬉しいと感じる事例を挙げてみましょう。
例えば、友人からのサプライズパーティーや、思いがけず素敵なプレゼントをもらった時などは、非常に嬉しい気持ちになることがあります。
また、初めは苦しんで進めていた仕事でも、終わってみれば思いがけず大きな成果を手にすることができたときも、嬉しい感情が湧き上がってくることでしょう。
嬉しい感情は、意外性に任せて喜ぶのが幸せですね。
「できて当然」とか、「これは、こうなるもの」と分かって結果をもらう(自分の予想通りにいったという喜びもあるでしょうが)よりも、喜び具合は2倍ぐらいに感じられるのではないでしょうか。
一方で、予想していなかったことが起こって、嫌な気持ちになったという事例もあります。
例えば、交通事故や急な体調不良など、思いがけない不幸な出来事が起こったときは、不安や焦り、悲しみなど様々な感情がわき上がってくることでしょう。
また、予想していなかった失敗や批判を受けたときにも、悲しい気持ちや嫌な気持ちになることがあります。
こうした場合の悲しみ・怒りの感情は、意外性に任せず冷静に見つめるのが良いです。
悲しみだったら、「絶対うまく行くと思っていたのに…」と落ち込むことはあると思います。ですが、感情を意外性に任せてしまうと、底の底まで沈んでしまって這い上がってくるのが大変になってしまいます。
ですので、「勝負は時の運」「次は絶対うまくいく!」「どこがまずかったのか、もう一度見てみて再挑戦しよう」と、次を見据えるリフレーミングを心掛けましょう。
怒りだったら、例えば予想外の失敗に「何でこんなことになるんだよ!」と、過剰に怒りを掻き立てられた経験はありませんか?
もし感情を意外性に任せて、誰かにがーっと怒ってしまったら、その方との関係性を元通りにすることは難しいでしょう。
ですので、アンガーマネジメントの視点が大切になります。予想外の怒りポイントに接したら、6秒ルールに基づいて、何か言葉を発する前に、落ち着くのを待ちましょう。
ネガティブな感情×意外性の組み合わせの時は、こうした感情のコントロールをして、2倍ではなくむしろ0.5倍に薄められるといいですね。
人事制度や心理的安全性では、先が分かっている・見通しが立てやすいということが重要視されます。
今回テーマにした意外性とは逆のところにあるわけですが、
・予想外の喜び:それを得られるために、ちょっと難易度が高めの挑戦をできるようにする。
・予想外の悲しみ、怒り:次どうするか、の未来志向でいること、そういうこともある、と割り切ること
という点において、無関係ではなさそうです。
思わぬ出来事に遭遇した際、いつもどんな感情でいたか。皆さんはいかがでしたか?
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