支援者として好ましい対話姿勢を知ろう
こんな方に読んでほしい!
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数30名以下
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎相談を受けてそれに応える仕事をしている
◎ご年齢が30-50代の代表者様
こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。
私たち社会保険労務士を始め、士業と呼ばれる業種やコンサルタントと呼ばれる業種、あるいは銀行員さんや地方自治体の職員さん等、「誰かを支える」=支援者としてお仕事をされる方がいらっしゃいます。
業種は違えど、支援者として共通していること・特徴的であることは「相手がいる」ということです。
今回は、支援者として、相談を受ける皆さんがより有益な対話を築けるために、どのような対話の姿勢が好ましいかについて考えてみます。
好ましい対話の姿勢の例
1. 相手の話をしっかりと聴くこと
対話において、聴くことは極めて重要です。「聴き上手」であることが、相手に対するリスペクトの表れであり、信頼関係を築く基盤。
聴き上手であることは、相手の話を一方的に聞くことではありません。
対話の割合を10としたときに、こちらも3くらい話す方が、バランスとしてはちょうどいいです。
また、「どうしていきたいか」「どうなりたいか」「どうしてそう思うのか」といった根っこの質問で答えを聴き出すことで、相手が自分を理解してくれていると感じ、オープンで率直な対話が可能になります。
2. 敬聴の姿勢を持つ
相手に敬意を持ち、否定せずに話を聴き続けることは、支援者にとって不可欠です。
相手からの相談は、彼らにとって非常に重要なこと(たとえ相談内容が、私たちにとっては簡単・取るに足らないことかもしれなくても)ですので、その重要性を認識し、尊重することが求められます。
否定的な姿勢は信頼を損なうことにつながります。
3. 事業性理解のための対話
特に事業を行う方との対話では、事業性理解を深めることが必要です。
経営者の方は自社のビジョンや目標、競合他社、顧客などについて熱い想いを持っています。
支援者はこれらの情報を軸に置き、事業の全体像を理解し、適切な質問を投げかけることで、共通の理解に到達できます。
4. キーワードの掘り下げ
相手の話の中にある「キーワード」を見逃さず、それを掘り下げることは対話を深化させるために重要です。
「機械が古くなって、新しくしたいんだ」という声が上がれば、銀行員さんなら融資のお話・診断士さんなら補助金のお話・社会保険労務士なら助成金のお話へとつながるキーワードになりえます。
キーワードはが抱える課題や目標の手掛かりとなり、それらを明確に理解するために活用できます。
5. 励ます姿勢
時には相手が不安や疲労に打ち勝つために、励ますことも大切です。
特に経営者は重要な判断を下す責任を負っていますが、それを話すことができる相手は多くないのではないでしょうか。
家族や従業員さんには相談しにくく、ご同業の方に1から100まで相談することも難しいと思われます。
その過程でもらえた、いい距離感での”他人”である支援者からのサポートや励ましは、経営者の方に大きな影響を与えることがあります。
好ましい対話の姿勢の効果
好ましい対話の姿勢を持つことで、以下のような効果が生まれます。
信頼関係の構築: 相談者は支援者に信頼を寄せ、オープンで率直な対話が可能になります。頼りにされることは嬉しいものです。
事業理解の深化: 支援者はその分野についてより深い理解を得ることができ、的確なアドバイスや提案が可能になります。
問題解決の効率化: 相談者の方が一人で悩むよりも、より迅速で正確・的確に解決できるアプローチを見つけ出すことができます。悩む時間をお金で解決する、というのはいやらしい感じもしますが、的を得ています。
相談者のモチベーション向上: 相談者は励ましやサポートを受けて、モチベーションが向上し、達成感を得られる可能性が高まります。
好ましい対話の姿勢は、支援者としての役割を果たす上で不可欠です。
課題解決によって感謝の言葉をもらえたら、どんな気持ちになりますか?
支援者として感謝を伝えられるお仕事をしていき、皆さん自身も心地よい働き方ができるようにしていきましょう。
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