気づきから行動改革!_内発的動機づけを知ろう
こんな方に読んでほしい!
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数30名以下
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎社員に成長してもらいたい
◎ご年齢が30-50代の代表者様
こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。
皆さんは、誰かに物事をお願いするとき、どのようなアプローチをしていますか?
「宿題終わったら、おやつあげるよ」
「この練習終わるまで帰っちゃだめだからね」
「営業車で遊びに行ってたら、査定でマイナスにするから」
こういった、「ご褒美」や「ペナルティ」で行動を促そうとするケースが大半かと思います。
こうしたものを「外発的動機づけ」と呼びます。
今回ご紹介するのは、社員の方自ら気づいて行動に移す「内発的動機づけ」です。
「内発的動機づけ」とは、自身の興味・関心・気づきから行動を起こすことを指します。自分の中から湧き出た気持ちに基づくので、「内発」。逆に、おやつやマイナス評価に基づくものは「外発」となるのです。
興味深い実験があります。
グリーンさんとレッパーさんの実験で、子どもたちにお絵かきの課題を課しました。
Aチーム「かき終えた後ご褒美があることを伝えてから、絵をかいてもらう」
Bチーム「かき終えた後のご褒美については触れないけど、絵をかいてもらった後、ご褒美をあげる」
Cチーム「かき終えた後のご褒美については触れず、絵をかいてもらった後、何もあげない」
これを1回目として、2回目を行います。ただし、2回目はA,B,Cどのチームもご褒美なしです。
子どもたちの取り組みに、どんな差がついたでしょうか?
さて、2回目の実験の結果は…
Aチームだけがやる気を下げ、B,Cチームは1回目と変わらず取り組んだそうです。
この結果から、「これをしたから、これを与える」という事前の発表=外発的動機づけが、有効に働かないことがわかります。
この実験の場合、どうしたら2回目も前向きに取り組んでもらえたでしょうか?
結論としては、「やったことへの承認=Bチーム」がカギになります。
初めからエサをぶら下げて行動してもらうのではなく、「やってきた結果、ご褒美がもらえた!」と頑張りを評価する形が、前向きに行動することを促すのに有効、ということですね。
会社という場面では、手当や報酬ありきで仕事に臨んでもらうのではなく、「あそこで工夫したから、去年よりも少ない時間で終われたな。そのことで褒められたのもうれしかったなぁ」というように、自身で気づいて、「対価」ではなく「行動」に軸を置いて仕事をしてもらうことが考えられます。
この行動をするのは楽しい!楽しんで行動した結果、対価が伴ってくる!そう考えると、行動が変わっていくサイクルに入っていけそうですね。
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