無知の恥が蔓延する会社で起こること!?
こんな方に読んでほしい!
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数30名以下
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎従業員さんが発言できるような環境づくりをしたい
◎ご年齢が30-50代の代表者様
こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。
哲学と言えばソクラテス。無知の知という言葉が有名ですね。
これは、「知らないという、自身の状態を知っていること」が重要であると説いたものです。何歳になっても、世の中すべてを知ることはできません。知らない・分からないことを自覚しているということで、自分の正しさをゴリ押ししなかったり、過去ではなく今の正しさに気づけたりすることができます。
この無知の知の応用として、私は「無知の恥」という読み方もできるな、と思いました。
心理的安全性を脅かす要素には、「無知」「無能」「ネガティブ」「邪魔者」の4つがあるとされます。
「君はこんなことも知らないのか?」
「そんなこと聞くなんて非常識な」
「君、一体何年選手なの?」
こんなフレーズが飛び交っているチーム、グループ、コミュニティは要注意です。
「私は何も知らないと思われたくない」
「無知であることをさらすと、叩かれる…」
こうした、人が持つ無知への恐れが増幅され、”聞くべきことを聞けない”、”チームにとっても、有益なチェックポイントになる質問だったかもしれないのに、質問されない”といったことが起こります。
その結果、他にも色んな聞いた方が良いことも聞くことが難しくなり、チームの会話はどんどん減少。メンバーはいるのに個人主義的な進め方になってしまい、誰にも聞けないばかりに、「本当はそのやり方じゃおかしい!」という仕事になっている可能性があります。
では、「知らないことを、知らないと発することができる」状態であると、どんないいことがあるでしょう?
新入社員さんは、新卒中途関係なく、初めは不安な気持ちを持っています。仕事を軌道に乗せていくために、こうした状態を用意しておくことができれば、オンボーディング・定着・早期離職防止にも大変有効ですね。”聞いても大丈夫な雰囲気だ!”と安心できますから。
既存の従業員さんも同様です。会社のルール・個人のルール含め、常識を疑い続けるという意味で、「今更それ聞く?!」と内心思うことも、チームが健全であるためには重要。新しいアイデアが生まれるかもしれません。
何度も聞いてきていることだな、と感じて煩わしいと思われるのであれば、ヒントを出すだけに留めるのも手です。「それ、先月あたりにも似たケースあったけど、そのときどうしたっけ?」といったイメージですね。
繰り返しになりますが、生まれてから死ぬまで知らないことの連続です。無知であることを知りつつ、一方で恥に思うことはないんだよ、と感じられるチーム作りが、これからの時代にフィットしていきそうです。
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