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現場作業の勤怠連絡忘れ!行動を分析して改善できないでしょうか??

こんな方に読んでほしい!

◎静岡市近郊で営業中

◎従業員数30名以下

◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい

◎タイムカードの打刻忘れがよくある

◎勤怠の集計に時間がかかる

◎ご年齢が30-50代の代表者様


こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。

紙のタイムカードしかり、クラウド勤怠しかり、出社退社の打刻忘れ・ボタンの押し忘れというものは昔からよくあることと思います。

ところで、建設や警備といったお仕事といった、事務所に寄ることなく直行直帰する業種では、打刻ではなく、連絡をしてもらう形でしか時間を把握できないこともあるのではないでしょうか?

そういった業種で出退勤の時間が分からないとなると、どこに給与計算の根拠を置いたらいいか、分からなくなってしまいますね。


今回は、行動分析学から、出退勤連絡を行ってもらえるようにできないか、考えてみましょう。



まず、労働基準法では、労働時間管理についての義務について図のように決められています。



そのうえで、自己申告制の場合の労働時間管理については、以下のように案内されています。





(以上2点について、厚生労働省 労働時間の適正な把握のためにより引用 https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/kantoku/dl/070614-2.pdf


・十分な説明

・言ってもらった時間が合ってるかどうか、実態調査

・残業時間の上限をあらかじめ決めないこと

といったことが求められていますね。

総合すると、「申告してもらえないから、記録しない」のはナシ、ということがお分かりいただけたかと思います。



☆では、なぜ連絡を忘れてしまうのか?


・早く帰りたいから

・ついうっかり…(でも、毎回忘れることの理由にならないかも)

・面倒くさいから

などなど。ここは、実際に聞いてみる必要がありそうです。



☆そうしたら、どうすれば連絡してくれそう?


次のようにしてもらうのはいかがでしょうか?

・連絡してもらった人に、「今日もお疲れ様でした!真夏日の中本当にありがとう。協力業者の評判も高いから、明日もこの調子で行こうね」「何か変わったことはない?季節の変わり目だから体調には気を付けてね」といった、労いの一言コメントを添えてみる。

・給与明細と一緒に、「日頃のお礼と『出退勤の連絡してね?』という内容が込められたサンクスカード」を渡す。


こうすると、「連絡すると、褒めてもらえたり、気を配ってもらえたりする。それがどこか心地よいから、また明日も連絡してみよう」という行動の継続につながっていくことが期待されます!

(行動を起こしたことでいいことがあったので、次回もその行動をしよう、と思えたということになっています。)

こうした取り組みをしながら、実際に現場作業が終わった時間が正しいかどうか、時折点検していきましょう。



いかがでしょうか?

会社にとっての義務である労働時間管理。働く方に強制するのは簡単ですが、それで実際に行動に移してもらえるかというと、難しい。。。

今回ご紹介した手法は、「好子による行動の強化」というパターンに基づいた一例です。

「好子」「嫌子」、「強化」「弱化」という4つの言葉があるのですが、チームビルディングにも大いに役立ちます。今後も、出退勤連絡忘れのような具体例でご紹介できれば、記事にしていこうかなと思います。

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