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職能と職務と役割と

こんな方に読んでほしい!

◎静岡市近郊で営業中

◎従業員数30名以下

◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい

◎人事制度を見直してみたい

◎ご年齢が30-50代の代表者様


こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。

今回は、人事評価制度の大きな区分け、「職能と職務と役割」の違いについて触れていきます。


職能とは、働く方の能力に応じて賃金を支払う考え方になります。日本的経営で長く愛されてきた年功賃金とセットで扱われることが多く、一般的には年齢を重ねるごとに能力が向上すると考え、職能給もアップするということになります。


職務とは、その仕事の内容や重さに応じて賃金を支払う考え方になります。昨今話題になっている「ジョブ型」がそれにあたりますね。

仕事にスポットを当てているため、20歳の人でも60歳の人でも、同じ仕事であれば同じ給与になることがあり得るということです。


役割とは、「職務に対してだけでなく、その人が持つ能力、責任も考慮したもの」と解されています。職能と職務の間を取った考え方です。会社の仕事を大きく分けて、それぞれの仕事に等級を持たせます。


それぞれ、ケーキ屋さんを例にして考えてみましょう。





・ケーキ屋さんの「職能」

ベテランの職人さんは50万円@月。

若手社員は経験も浅いので、25万円@月

海外での修行経験もあるエースは、60万円@月


・ケーキ屋さんの「職務」

レジの仕事+店内の掃除について、10万円@月

スポンジを焼く+クリームを塗る+カットすることについて、12万円@月

総務として会計労務管理を担当することについて、8万円@月


ケーキ屋さんの「役割」

抱える責任の重さ・業務の範囲の広さが、それぞれ軽い・狭い順に1等級~6等級としたとき、

レジなどをひっくるめて、接客部門:1等級なら10万円@月、6等級なら20万円@月

ケーキ作り、開発をひっくるめて、製造部門:1等級なら15万円@月、6等級なら25万円@月

ホワイトカラーな仕事をひっくるめて、総務部門:1等級なら11万円@月、6等級なら22万円@月


イメージできたでしょうか?

これまでの会社の人事・給与制度の歴史や、社会の変化に応じて適切な制度を選択していくことが求められます。

それぞれに長所短所がありますので、そちらは今後触れていきます。

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