質問は、定量的に・定性的に・仮定で・ジレンマを聞いてみる
こんな方に読んでほしい!
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数30名以下
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎部下との1on1の進め方を学びたい
◎ご年齢が30-50代の代表者様
こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。
上司対部下の1on1で、なかなか会話が続かないなと思われることはありませんか?
話す間が長いだけ・考えている最中ということが考えられますが、どう答えていいかわからない状態にある、ということもありえそうです。
はい・いいえで終わる以外の質問で、かつ少し考えれば、言葉を紡ぎだすことができるような質問の仕方が4つあります。
定量的に聞いてみる 「今のうれしさのレベルは、1から10だとどのくらいですか?」 「よかった時を100とすると、今はどのくらいですか?」 「残業時間が○○時間で、前月よりずいぶん減らせているけど、どのような取り組みをしたんですか?」 「この1か月間で達成感を得られたことはありますか?」 と、数字が絡む質問を組み立ててみましょう。 なんとなくでも数字で言い表してもらうことで、部下の方の現在地を、ご自身で決めてもらうことができます。 質問する方も、「なぜその点数にしたのですか?」と、次の手を打ちやすいですよね。 他にも、実際に測ることができる数値、期間といった数字を出して、回答のガイドをしてあげます。
定性的に聞いてみる 「先日のあのイベントに参加してみて、一番参考になったと感じたのは?」 「これから身に着けていきたいと思っているスキルは、どのようなものですか?」 「あなたの得意な○○は、どこで身に着けたものなのですか?」 と、数字以外に個人の属性にかかわるような質問をしてみましょう。 モノに焦点を当てることで、回答しやすくなります。
仮定の話を聞いてみる 「もし1週間休みをとれるとしたら、何をしますか?」 「すべての裁量をあなたに預けたとしたら、最初にしてみたい仕事は何ですか?」 「今はそういう状態じゃないと分かったうえで、ですが、仕事のすべてを部下に任せることになったときに、どのような気持ちになりますか?」 と、まったくの仮定の話を持ち掛けます。 予算が無限にあるとしたら、とか、店長になったとしたら、とか、ありもしないレベルも含めても大丈夫です。 枠から外れた思考法をしてもらうのに有効で、ここから得られた回答から、新しい気づきが生まれるかもしれません。
ジレンマで聞いてみる 「現場勤務とリモート勤務で、電話応対に不公平感が出てしまいます。どのようにして解決していきましょうか?」 「正しいことを言っているけど語気が強い人、指摘はしないけど言葉少なな人、どちらの方が今の組織に求められていると感じますか?」 と、回答が1つに決まらない質問をしてみます。 これでは答えにくいんじゃない?と思われるかもしれませんし、実際に正解はない質問なので、答えにくいでしょう。 この質問をするときは、相手の様子を見ながらですね。こうした難しい質問をすることで、「自分だったら…」を考えてもらう機会にする、ということです。
答える側の方も、それを聞いた質問する側の方も、お互いに気づきや新しい考え方に触れることができる質問の仕方で、より質の高い1on1を実践してみてくださいね。
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