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障害補償給付のために、監督署に行くことになったけど、何する?!

こんな方に読んでほしい!

◎静岡市近郊で営業中

◎従業員数30名以下

◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい

◎労災が起こって、休んでいる従業員がいる

◎ご年齢が30-50代の代表者様


こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。

できれば起こってほしくない労働災害。いわゆる労災ですが、原因のケガ・病気が治ったとき、身体に一定の障害が残った場合には、障害補償給付(通勤災害の時には障害給付)が支給されます。

通院や入院のための休業が終わった後、具体的にどのような進み方をしていくのか、見ていきましょう。

※ここでいう”治った”は、風邪の症状のように元通りになった、ということではありません。


  1. 症状が固定したかどうか、お医者さんの意見を聞く 通常、「これ以上良くなることはありません」という状態になれば、お医者さんから何かしらの連絡・診断を頂けるものと思います。

  2. それを受けて、支給請求書を作る。 以下のサイトの記入例の通り、必要事項を記入していきます。ここで書く平均賃金は、休業補償給付(入院したりして休んでいる間にもらえるお金)の時に使っていたものです。 https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/rousai/dl/040325-8.pdf

  3. 添付書類の準備 1.と並行して進めるのが良いでしょう。障害補償給付のための専用の診断書が、以下の通り用意されておりますので、こちらをお医者さんにお渡しください。 https://www.mhlw.go.jp/content/000974612.pdf また、必要に応じて、レントゲン写真等を添付します。 監督署によっては、上記平均賃金を出すために使う”出勤簿”、”賃金台帳”の提出を求められます。賞与の支給があれば、賞与の支払明細書も添付します。

  4. 監督署へ提出 後日……

  5. 調査面談のアポイント取りの連絡が、監督署から来る

  6. 調査面談のお知らせの郵送 手引き上、支給決定通知が労働者にすぐなされるような書き方になっていますが、5,6番が今回のブログタイトルでもある”監督署に行くことになった”というところになります。 まず、いつ監督署に来てもらえるか、監督署から電話がありますので、予定を決めます。 次に、その日時が記載された調査面談のお知らせの紙が送られてきます。 静岡労働基準監督署では、左が準備物一覧、右側が「障害補償給付に関する報告書」という、2番で書いたような内容をもう一度記載する紙になっていますので、記入しておきます。障害の状態や、どこがどう辛いのかについては、お怪我をされたご本人に書いてもらいましょう。 添付書類として、労働保険料がきちんと払われているかどうか、領収書を持っていくように指示があります。コピーで大丈夫です。 静岡労働基準監督署は、2023年現在静岡鉄道・音羽町駅が最寄なのですが、お車で向かう場合でも、「この駐車場に止めてもらえれば、駐車料金は監督署が負担します」という用紙を付けてもらえます。安心ですね。

  7. 調査面談当日! 指定された日時に監督署へ向かいます。6番で準備した書類は、ここで一緒に担当の方に渡します。 まずは、監督署の方との面談です。「診断書に書いてあることに間違いはないか」「もっと具体的には?例えば、曲げ伸ばしが大変とか、階段の昇り降りが大変とか」といったことを聞き取られます。 次に、定量的に辛さを測ります。曲げ伸ばしの大変さでいえば、独自の測量機器を使って、何センチ曲げられるのかを、その場で見ていきます。 最初に面談してくれた担当者さんが1人で見て、そのあと別の担当者さんが再点検という形で見ます。 最後に、調査結果を報告してもらいます。定性的な部分・定量的な部分を判断し、障害等級○○級という形で決まります。 当日は、障害の程度にもよりますが1時間程度で終了するでしょう。

  8. 支給決定通知書の郵送



いかがでしょうか?

申請書を提出して終わり、とはならず、調査の段取りを踏んでから、ちゃんと等級を決めるというのは、正しい支給を行うためにはある意味当然の業務フローかもしれませんね。

提出後、急に監督署から呼び出しの連絡があっても、本記事の5番以降のことですので、こちらをご覧いただき、準備していきましょう。

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