静岡市・Reまなびシンポジウムに参加しました。大人にとっての学びとは?
こんな方に読んでほしい!
◎静岡市近郊で営業中
◎従業員数51名以上
◎活気ある職場づくりを通して業績アップにつなげたい
◎従業員の成長を支えていきたい
◎ご年齢が30-50代の代表者様
こんにちは。社会保険労務士の杉浦です。
10月21日、静岡労政会館で行われた静岡市主催「Reまなびシンポジウム」に参加しました。
静岡市の生涯学習プログラムとして据えられた「Reまなびプロジェクト」の基調講演として、立教大学から中原淳先生を、静岡市内からは市内企業にお勤めのお三方を招いての開催になりました。
基調講演を「基調ワークショップ」と位置付けられた中原先生。
大人の学びとは、聞いて覚える・暗記する、といった子供の時のものではなく、
「今の自分の力より、少し背伸びして頑張る」 「その経験を振り返り、変化を実感する」 「長期間(長時間ではなく、現役として働く期間が長くなっていることを指す)労働を完走する」
こととして設定されました。
①コンフォートゾーンから一歩外に出て、ストレッチゾーンへ移動してみる
決まった仕事や与えられた仕事をこなしていて、危険がない状態をコンフォートゾーンと言います。
働く方はそれで安心かもしれませんが、人としても組織としても成長がないとも言えます。
ですので、少し背伸びしないとできないチャレンジ(少し、が大事)をして、「ストレッチゾーン」に向かってもらうことが大切です。
ただし、チャレンジばかりorチャレンジのレベルがいきなり高すぎると、それは「パニックゾーン」となってしまい、プレッシャーがかかりすぎることになるので注意が必要です。
②学びを活かすには、過去現在未来を一本線で考える
そうやって背伸びして頑張った経験(会社の中でいえば、人事評価制度の目標として設定できるかもしれません)を、振り返ることはできているでしょうか?
私はできていませんでした。
”これまで○○だったor○○することができた”→”今回振り返ってみて、▲だと思っている”→”これからは、□□してみる”
というように、過去現在未来を一本線で考える振り返りが、学びを自分のものにするために大切になってきます。
こうした振り返りの場こそ、評価面談において用意していきたいものです。
③つながりをもって、色んな人からフィードバックをもらう
自分で自分が分からなくなる。そんな経験はないでしょうか?
男性は年を経るごとにそのように感じる傾向があるようです。
これは、自分自身の振り返りはもちろん、他者とのつながりからのフィードバックが得られにくいことが原因のようです。
仕事⇔家庭の往復以外に、第三の居場所を持つなどして、背伸びの経験を発揮したり、評価をもらったりすることが大切なのだと感じました。
これを生涯学習に置き換えると腑に落ちる面がありますね。
必ずしもそうしなくてもいいけれど、敢えて「市内の、とあるコミュニティに参加してみる」ということも少しの背伸びであるし、戻ってきて振り返りをすることができます。それを仕事や家庭で活かして、フィードバックをもらうのです。
これを繰り返していくことで、人として学びを得て、すくすく成長できるのだと思います。
自分のキャリアについて悩み、転職や離職を考えるタイミングというのは、30歳前や40歳前に2度訪れるそうです。
企業にとっては、これからを担っていく人材を手放さないためにも、「学びがい」を確保できる機会を用意できるかどうかが、他社との人材確保・定着の競争において差が付いていくのではないかと考えます。
チャレンジの機会をどう設定する?振り返り、次へまた一歩踏み出してもらうためにどう面談する?
こういった部分に力を入れていくことについて、お読みになった皆様はどのように感じられたでしょうか?
私自身の「少し背伸び」は、今回のワークショップのエッセンスを、自主開催のセミナーでも取り入れてみるということにしてみます。
聞くだけの講座からアップデートして、参加された方が「明日以降、これをやっていこう」と思える内容になっていたら嬉しいなと思います。
(中原先生はもちろん、市内で働かれている皆様のお話を聞くことができるのはとてもとても貴重な機会でした。ありがとうございました。)
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